2009年7月2日木曜日

都心の霧



 気配で起きると深い霧がみちている。 こういう自然現象には引かれるものがある。 
 自宅が高層で東と南の角部屋なので日当たりが良すぎてふだんは困る。今の時期は眩しさ、暑い、という以前に焼き上げられている感まであるのだから。 思わず霧の街を見とれてしまう。
 高層での霧は飛行機で雲の中を突き抜けるような浮揚感があって、体重まで軽くなったような開放感がいいです。

 もちろん自然の多い山荘なんかで見る雪や霧は格別だ。 私の山荘は目の前が池で、朝方など透明な空気か水面をみるみる霧が広がって数分でベランダの手摺しか見えなくなることがある。
 最近の港区では雪を見ることがないが、雪景色は自然が似合う。 ただ除雪は主要な町道までで、  山荘のある辺鄙な付近は公道といっても余裕がないと除雪車が来ない。 建設業者などが委託で重機を使うこともあるそうだが予算の関係か回数は少ない。 まして別荘地に入る私道では、本来は避暑地なので滞在者もいないので私が自分の車を出すために50mの除雪を人力で一人でしないといけない。寒冷地なのに汗だくになる。 雪の降り始めは美しいものだが、悪い予感をともなう。

 同じ自然現象でも都心で見るほうがいいのは雷。 周辺の高層ビルに頻繁に落下するのは派手で、花火などよりよほど楽しめる。 とにかく都心ならどこに落ちても人畜無害なので安心してみていられる。 田舎での雷は停電の恐怖が伴うだけにとても楽しむ気にはなれない。音響ももっと近接感がありストレスにもなる。
 台風も同じで、都心では平常心だが別荘ではガーデンチェアとか対策が必要なことも多く緊張感がある。 まあこれが本来の姿なのだろうけど。

 しかし雨は、都心でも田舎でも同じように気がめいる。