2010年12月29日水曜日

iPadは楽器

 シンセサイザーとかエフェクターは無数にありますが、どうやらiPadは映像よりも書籍よりも楽器に相性があるようです。 音楽ならiPhoneか iPodだがこれが楽器だと違う。

 iPodにマイク端子があって横にイヤフォン端子があるので、てっきり入力と出力だとばかり思っていたが、このイヤフォンは出入力に対応していました。

 iRigというアクセサリーがあって、iPod(イヤフォン端子)とコンポジ出力(赤と白の音声ライン)と標準プラグ(ギターとか鍵盤楽器)をY字型につなげるものです。 これで楽器とアンプ/スピーカーの間にiPodが入ることになり、アプリをエフェクターにできるもの。

 iPodアプリの楽器があればミキサーにライン接続できるし、複数のiPodで、一台をミキサーや録音アプリにするだけでCD制作までできるのでしょうね。

 品質はともかく音声出力は簡単になってるようですが、もっと単純にプレゼン資料を外部モニターとかプロジェクターに出力するのは障害があるようです。 サファリ経由にするしかない?

 カバーに端子とかキーボードとかタブレット入力とかを組み込むことで拡張性はまだまだあるのでないかな。

2010年12月27日月曜日

人混みにまいる。

 金曜日は東京ミッドタウン歯科でインプラントに仮歯を埋めてもらって年末年始対策に。 ここも混んでいて時間がかかる。 あと表参道で食事だがかなり遅れてしまった。
 しかし人混みがすごい。 たぶんミッドタウン開設以来の集客じゃないかな。 急いでいるのに人の渋滞でそれだけで私は疲れてしまった。

 今日はさすがに六本木でも原宿でも若い男女でいっぱい。 着飾って濃いめのメイクの娘たちが輝いてる。 服装とか撮影のフラッシュが多いのでたぶん遠方から来てるのだろうか。
 車寄せでは今夜はディスパッチャーもサンタに交代してもっているらしい。

 疲れて酔って自宅に帰ると、シャツのままソファで寝てしまった。 その直前に途中まで観たのがトム・ハンクスが実質に監督兼主役四人兼任というとんでもない映画の、2010年3Dブルーレイ版。この日まで数週間そのままにしておいた、3D版の「ポーラー・エクスプレス」だった。 そうそう3Dは映画も家電もマスコミも、はやすわりにまともなコンテンツ少ないのだけど、この4年前の上映に関わらず立体感はすばらしい。   写真が揺れてるのは3Dでもあるけど、酔ってるためです。

2010年12月19日日曜日

メロトロン・レジェンド

「メロトロン・レジェンド~チェンバリンとメロトロンの数奇な物語」というドキュメントDVDの試写会で、監督(北欧系の若い美人)の上映前挨拶から、試写、トークショーの構成。

渋谷のはずれのアップリンク・ファクトリーというレストラン奥の60席ほどのスタジオ。

 トークショーは井上誠(元ヒカシュー)と高宮洋史(東京メロトロンスタジオ)が、井上さんが編集したCDを回しながらの雑談。あと、舞台に展示しているメロトロンM400のテープ交換するパフォーマンスや実演が楽しい。ここではフルート、混声コーラス、ストリングス(3バイオリン)の構成。

 客層は、土地柄か、意外と若くておそらく私が最長だ。プログレのマニアがほとんどでオタクだがおとなしそうで若い女性も多い。

2010年12月11日土曜日

すきやばし次郎

 ミシュラン東京版も4年目で、今年も三星を取った寿司のすきやばし次郎こと小野二郎さん。大正14年生で今年85歳。しかし月曜から土曜の昼までカウンターに立って握る。 私の父は大正15年=昭和元年だが絶対無理だろう。 さすがに少し耳が遠いようだが、背筋を伸ばし、よく動き、潔癖症なほど清潔なのは素晴らしい。 

 客席は10席のカウンターと最近は使われてないテーブル席が三つ。満席でも10人の客に対して、二郎さん、長男、サブ、丁稚が二人の五人。 ほとんど言葉による指示もなく、空気を読んで?たまに手振りだけで全体が機械のように流れていく。

 今日は年に数回もない、ヒゲの料理評論家の山本益博さんの食事会という場。おそらく普段は会話の少ない緊張した雰囲気の中で、今日は特別に、マスヒロさんのネタとか二郎さんや店の経歴の説明が一時間にわたり続く。 ミシュランの黒幕とか評論姿勢に批判もあるマスヒロさんだが、ふだんのすきやばし次郎と違う特別感もあり、客層もあるクラブの会員だけに和んだ雰囲気で楽しめる。 土曜の11.30からと13.00からの二部で貸切になっている。

 冬のおまかせの20貫は、かれいやすみいかなど白身から始まり・・赤身、中とろ、大トロが続き、甘いくるまえび、はまぐり、から軍艦巻きが三貫、海苔巻きからデザートのような玉子で終わる。寿司にも会席料理やフレンチのような物語にしているそうだが、形がカプセル状の寿司20貫だけに明らかに分り易く、それ以上に見た目が宝石のように輝き、舌の溶けていく感覚が忘れられない。

 長男は進行、たまに握り、仕込み、築地の仕入れをこなし実質は銀座の店長。次男は六本木ヒルズの支店の店長。 ヒルズ店では二度食べたがあまり記憶ないけど、今夜の夢にも出てきそうな味だ。 

 やはり世界一の寿司職人というか人間国宝に握ってもらったという自己暗示もあるのだろうが、味音痴の私でも盲目でもわかる・・気がする。 価格はそれなりというか高いのだが、毎週という訳でなければ、後悔しない体験だ。



 文化女子大学の卒業記念ステージ(劇風のファッションショー)

金曜日の最終回。
映画「浅草堂酔夢譚」の荻野監督が演出・指導で、私も招待された。

 ちなみに先週にモナコ映画祭にクロージングで出展(審査の直前の上映)され、「Independent spirit award」授賞。娘役の田村愛が主演女優賞、父親役の堀川りょうが主演男優賞を授賞。 グランプリは取れなかったのは残念ですが、よりメジャーな映画祭での奮起を祈ります。

 今年は武蔵野音大のさらに全面協力とかでオーケストラ級の学生が観客席の後方を埋めている。われわれの隣が打楽器で、ティンパニだけで6台もあり、病み上がりの腹に響く。

 踊り、照明、効果音、舞台効果などはとても進化している。自由に配役できれば金を取れるものになれるだろう。進行も早く、時間が早く感じる。

2010年11月12日金曜日

去年は中止。今年は盛況。

分かりやすい事例です。
東証とグランドハイアットのボードルームは相関指数がありそうだ。
絶滅品種のチャリティパーティが息づいた。久しぶりにクラブから誘われてとりあえず出席しました。思った以上の盛り上がりで、忍耐の続かない港区民だけでもないようでした。
平均年齢は微妙に上がり、ITバブルとも、金融不動産リッチとも違う、どこかストック型の二代目三代目風の多い印象を受けました。

クラブコンシェルジェの七周年記念を兼ねたパーティ。で

2010年10月10日日曜日

さらにまた。

一時は良くなったのが先週からまたお腹を下してしまった。その上その翌日は引越しという最悪さ。引越しと言っても同じレジデンス内で階だけだが。しかし引越し業者はトラックが要らないが、客はむしろ大変。以前までは搬出日の翌日に搬入して、その日はホテルに泊まるので気楽だが、同日に両方やるのでまる一日かかるので疲れる。

いったん戻りかけた体重もまた減った。もう12日は全く何も食べてないのにさほど減らない。今だに出る。収入ないのに支出だけでは倒産するはずだが不思議。立ち眩みするときも、やむなく会社での商談もできるだけ まとめてもらっているがすぐ疲れる。

12日たっても今だに出る。宿便ってあるのかどうか知らないが、宿便ダイエットというのが通販でよくあるが、あれはおかしいね。
ダイエットとくに女性のダイエットは外見を細く見せるのが目的ですよね。なら水槽に頭まで沈めて体積を図るべき。それが面倒だから体重で代用しているはず。宿便で何キロか体重が減っても直接は意味がない。両脚を切断すれば簡単?に体重は減る。

どうも目的と手段を取り違えている人がいる。

2010年9月22日水曜日

Wi-Fi 体重計

 お盆前に行った山荘で水道の水を出し切るのを忘れたせいか、翌日からひどい腹痛で、10日近くは寝たっきり生活。 一時は6kg痩せてたまにあった人からは手を振っても分からない状態。

 5月にとなりの東京医大病院で健康診断をうけたばかりだが、新宿アイランドタワーでの受診は安くて、能率的だがあまりにも機械的で、不安も残る。

 リゾートトラスト系のハイメディックに、担当営業に頼んでチケットを手配というか使ってない人から譲渡してもらい、東大病院の一角にある22世紀医療なんとかという施設。 高額人間ドックだけにPET-CTもMRIもある。対応もいいしなによりも待たされない。

 なぜか記憶力テストに20数分あり、だんだん難しくなって最後は100文字ほどの文章を二文書暗記しててにをは含めて暗唱する。ナースは順番やてにをはをもマイナスで採点。これが驚異的(営業かも)に高得点でほぼ満点なのはよかった。 最初の問診で「お酒は週に?」「8日です」「は?脳が萎縮してるかも知れませんよ」というやりとりがあったせいも。。

 念のためといってPETを二回受けるのもさすがはハイメディックか。おわって食事、新東京タワーが中学生レベルに完成している。夕方には問診とは別の医師の結果説明を受けて、紹介状を書いてもらって終了。 疲れる。 

 人間ドックマニアのわりに紹介状の精密検査受けないので意味ないのだが、あれから一ヶ月は放置。 体重異常から探したのがこれ。
 港区界隈のグルメには人気だそうだ。レコーディングダイエットも何もいらない。なにしろ乗るだけなのだから。

http://www.withings.com/ja/

2010年9月9日木曜日

闘魂か水下しか。

うーん最近は山荘の水で最悪の体調に。

10日間何も食べずほとんど飲まずで6kg痩せました。ふらふらする。

東京湾クルーズでのアリストトリスト10周年記念パーティに何とか元気になって行ってきました。
明日はランドスケイプの20周年記念パーティです。

2010年8月14日土曜日

自動車税

自動車は取得税だけじゃなくて重量税とか車検とか保険とか駐車場など余計なカネがかかる。

 郊外か田舎か別荘地など、ほとんど土地代かからない場所なんて、いかに狭い日本でもいくらでもある。 
 じゃ、自動車の保有自体を開放すれば、国や地方自治体は目先の税収はともかく総合で回収できるのではないかな。

 新宿から150kmの土地でタダみたいなところはいくらでもある。風光とか見栄とか言わなければ交通の便がよくておもいっきり安い土地が。

 カンタンなガレージを地元の大工さんに作ってもらうだけで、だいたい車なんて、本来屋外にあるのが当然なのだけに、紫外線なき屋根さえあれば10年はそのままだ。 こんな屋根なんて田舎の大工に聞けば、平坦でありさえすれば一台分は10万円で可能だ。 平坦というのは土建屋が要らない(都会人から同じに見えるが土建屋と大工は違う)し、照明とか電源とか言わなければ電気屋はいらないし、洗車はSSでやるなら設備屋もいらない。 だから安くできる。

 これですめば小金持ちは十台は買う。地元の大工にも仕事がいく。十台あれば電気も水道もいる。週末ハウスにも永住もしたくなるなる。

 で税収が増える。田舎物件の需要もふえる はずだが・・

2010年8月13日金曜日

地震

私は神戸出身のせいか地震には反応してしまう。
 1995年1月17日の早朝、当時の自宅は大阪北部の江坂だったがベッドにしがみつかないと落下しそうだ。ラジオで神戸だときき実家と友人らに様子を聞く。その頃はまだ電話が通じた。会社に電話するとFAXが反応しない。素人社長なので徒歩3分ほどに住んでいた。創業して5年目で事務所移転は3回目、入居したばっかりのビルは不動産バブルの象徴ともいえる日本住宅金融が江坂駅前に建てた裏まで大理石の豪華さ。防火シャッターが閉まっていてエレベータも止まっている。
 非常階段を8階まで上がって防火シャッターを開いて、室内に入ると1800mmの高いパーティションは分かるが、1350の低いパーティションまで通路を倒れている。当時のブラウン管式のモニターもころがっている。何よりも天井から水が室内中央に大量に落ちてくる。(後で冷却水パイプのズレだとわかる)
 引越して、パーテーションや机、椅子、ストッカーなど15年後の今も使っている、当時は最新鋭の家具だったのだが。。

 素人社長が思い切った投資をして数カ月で・・私は廊下に出て窓際に座り込んだ。これが映画だったら主役はどんな表情するんだろうか・・と考えたのを覚えている。

 去年かに「高層難民」という本を読んだ。恐ろしい。当時は41階で今は23階だが、エレベータで自動着床しなかったら・・の恐怖。保守会社が修理に来るまで数日はかかるかもしれない。私のオヤジでもそうだが若い女性が見知らぬ誰かと一緒なら一生心の傷が残るだろう。

http://www.bosaijoho.jp/tradefair/ct002/item_633.html
http://www.a-and-at.com/

高層まで、水を持って階段を上がるのも大変だし、虫が少ない以外のメリットは少ない。

2010年8月8日日曜日

読書会・勉強会

今年から毎週いくつかの研究会を主宰している。
データの品質向上やセキュリティそれに新規性のある商品開発など。
参加者は調査部、システム部、営業企画などから選抜している。

 先月からは読書会として「ストーリーとしての競争戦略」「ビジョナリーカンパニー3」「プラチナ・データ」などの今年発行された本。

 「プラチナ・データ」は小説だが、ジェフリー・ディーヴァー「ソウル・コレクター」に似た内容と展開だ。ミステリとしてはいまいちだが、小社の本業に関係あるので勉強会として取り上げた。

 たまたま先程「樹海伝説」折原一を読んだが、意外な犯人というのはだんだん難しくなってきた。

2010年8月2日月曜日

理解者が消え

金曜日に私の元彼女が死んだ。 もう、25年以上前に、私がビデオレンタル会社で忙しかった頃、彼女は近所の学生で、たまたま私の下について手伝ってもらった。 当時はパソコンという言葉のない時代で、原始的なキーボードとか計算式を教えただけですが、なにか時代の先端のようにも誤解したのか、彼女は勘違いしたのだろう。 いつしか私が違法路上駐車している車の陰で帰りを待つような関係になった。 壊れかけのゴルフでしたが、それほど駐禁は厳しくなかった時代でした。

ことしの年頭に「あけましておもでとう。・・・私はガンになったようです。で・・」という関西人らしいメールが届きました。 検査入院のため、その後、家族の多い大阪に戻り、それから、

どこまでも私へのメールはそこまで深刻に思えず、もしかしたら・・と思えるような内容でした。

気配りし過ぎたんだろうか。何かを分かって欲しかったんだろうか。 当然ながら彼女は私に何かを言うのは大変だったはず(私は何か勘違いしてないのなら)

意識が混迷してから姉がケータイを調べて私に連絡してくれました。
今週末は・・思い出深い週末です。皮膚の暑さより背骨が冷える。

昨日が通夜でした。あまりしない化粧をした彼女はきれいだった。

私は新幹線の席で、だらしない姿勢しかできない人です。

2010年7月25日日曜日

「八月の魔法使い」石持浅海

8月15日午後、役員会議室と総務部長席だけの話。

妻を台所で転倒して下半身不随の数年後に亡くし、定年を翌月にした総務部係長、 海外出張中に妻を事故死させた企画部(マーケティング)課長、 企画部の女子社員と婚約中の経営管理部の主任。

 社内結婚した三人が主役だが、場所、時刻、登場人物を限定した会社ミステリ。

 四文字カタカナの大手洗剤メーカーだが、お盆休みの本社はまったりしていた。

 取締役らの暇つぶしのような販促会議が社長が列席で最上階の社長室となり役員会議室で進行中にPPTに異変がおこる。

 無能な総務部長はさておき、総務部係長と経営管理部主任の推理。 密室のような役員会議室には企画部課長とその部下で婚約者がいる。

 「扉は閉ざされたまま」での成城のペンションの二階の密室の客室で友人が殺されたままの24時間を数少ない材料で推理するのに近い状況。

<推理の問題点>
p271の最初の数行、サラリーマン作家としての推理の限界があって、「トップならわれわれと違ってそんな気遣いいらないだろう」という予断が思考を曇らせている。

p276あたり、推理に枠を設けるためだろうが、「次期社長は別分野の役員から」という因習はわかるが、7人の役員から3人退場する異常事態なら例外として社外IRでも社内向けモチベーションも十分に可能だろうし、一部上場企業でそれでも「習慣に従う」などと言えば東証でも経済界でも笑いものだろう。

p282 パズルとしても最も弱い部分。 主任は恋人のケータイの実況中継で、係長は盗聴器を役員室に仕掛けた上、無線から音声認識文字変換ソフト(2010年には実用化してない)でお互い「都合のイイところをズルしてる」のが問題だ。どうしょうもないのだろうが。




 最後は悪い人らが自滅合戦したあげく魔法使いマーリンから若きアーサー王が導かれるイングランド王国のような結末。卑怯な大臣らはまだ残っているが、バランスのいい王様(社長)と王女がいる。
 
 40代前半の石持氏がどの会社のどの部署にいるのか知らないが、サラリーマンの童話だろう。

会社組織がいまいち分かってない若い人や企業経験ない人にお薦めです。

2010年7月18日日曜日

パワースポット

景気が悪くなるとこういう現象が流行るものですか。
 先月も経営コンサル会社の視察旅行なのにわざわざ3時間は遠出して長野県伊那市にある分杭峠という「磁場ゼロ」という場所に行って、90分何もせずに滞在した。細い湧き水だけの何もない場所。「気を感じる」「肩のこりが消えた」という経営者のいる中ひたすら退屈な時間。若い高学歴のコンサルもこういうのは弱いのですかね。

 日本列島の二つの大断層がぶつかり合ったフォッサマグナに位置した中央構造線上には諏訪大社、伊勢神宮が・・・だそうです。

 それを言うなら自宅の近所にもあるような・・・西新宿の十二社通りはもっと不気味なパワースポットではないだろうか。

 旧淀橋の高層ビル街とその周辺のタワーマンション群、それと対照的な幡ヶ谷や初台などの下町住宅地、まさにその断層が十二社通りだ。
 面するのは、江戸時代からの心霊スポットたる新宿中央公園の熊野神社と、それに対する去年閉鎖した十二社温泉。こんなところに天然温泉もおかしいし、整備された道路の割には爽快感とは真逆の湿度の多い昼なお暗い通り。

 自宅と会社を歩くには最短距離なのだが、あまり非合理でないつもりだったが、最近はほとんど歩かなくなった。

 (写真は、分杭峠へ行くには、路肩が悪くて大型バスから途中から乗り換えないといけないマイクロバス車内から)

2010年7月13日火曜日

六本木の午後

昼から西麻布でコンサルと焼肉屋で会食。一本入るとだいぶ閉店が多い。

時間が空いたし新宿戻るのも億劫で本屋とスーツ注文それに散歩。
夕方はグランドハイアットで外資系保険。もう10年以上だが何の契約もないが、マメに顧客企業や面白い案件を紹介してくれる。まあ相手側から契約もらっているのだろうが助かる話。

また時間が空いたので森タワー50階で恐竜展を見る。

 そのまま49階のアカデミーヒルズに行く。ただし二階建てエレベーターなのでいったん下まで降りないといけない。

一橋大学大学院の楠木建教授「ストーリーとしての競争戦略」
http://www.academyhills.com/school/detail/tqe2it00000c7u67.html

途中まで本は読んでいたが、著者に直接に本に沿った話をされると理解力が違う。
というより飛ばし読みがしやすくなるので読むスピードがあがる。

●スタバ  第三の場所 効率より雰囲気。テンションが高くて時間の余裕ある客を選ぶ。銀座、大手町などを優先。わざと待たせる。直営店のみ。
●マブチモーター  標準化したモーターのみ。客の要望は無視。それによる効率、低コスト、季節指数の平準化。 玩具メーカーから家電などへの横展開。
●アマゾン  ECサイトの常識を無視した自社での在庫と自前の物流センターへの巨額投資。

など当初は周囲の反対を受けるような矛盾した施策で、結果的に物語性のある事業戦略となっている例を述べながら、ストーリー戦略の重要性を指摘する。

 いままでスカパーのBBT757で何度も受講したが、生で聞くのは違う。社会人に対してどんどん質問して平気で否定する講義は学生相手よりも厳しいかも知れない。

 仙台のやりすぎコギャルVSビッグスリーの究極のジャストインタイム は笑える。 TOYOTA幹部も驚いた数秒以内のITとクレーンを駆使したカンバン方式を大真面目にデトロイトでやっていたという。
 ただし著者も言っていたが、講義の面白さに比べて、本は少し冗長だ。


2010年7月11日日曜日

「名探偵の掟」

 さきほど宅配レンタルDVDで見終わった1巻から5巻。
http://www.tv-asahi.co.jp/meitantei/
 若い男女二人づつと中年刑事だが、男二人は草食イケメンだが、女二人は骨太の雑食というか。。

 東野圭吾がミステリへの皮肉をこめて、制約や約束や硬直性を、メタ小説すれすれに書いたもの。 こちらもシリーズは三冊あったが読んだのはもうだいぶ前で忘れていた。 うちにもう10年も通ってもらっている家政婦さんはナースの娘とともに東野ファンで読んだらほとんとあげる。 何か家政婦とかって書くと本格推理っぽいのだが、単に週1-2回だけです。

 このテレ朝ドラマ版はキャスティングとシャレがよかった。  企画会議おそらくは苦し紛れのヤケクソ案だらけだったのでしょうが、とても羨ましく、楽しそう。少しは力になったのか。? せひこれをメイキングしてほしい。それをビジネス指南DVDで「究極の新製品開発プロジェクト」とか、お隣のアカデミーヒルズの講演にでもできませんか?

 確かに・・・いきなり早くも第二話からマンネリ感漂うだけに、10話も持つのかと思ったがなんとか間に合いました。ね

 ネタバレだが、おそらく一番評判の悪かったであろう中盤作品が、私には面白かった。 筒井康隆の時代物?で、信長死去を電話で聞いた秀吉が山陽新幹線で京都駅に向かうシーンがあった。その二点以外は普通の歴史物という、反応が真っ二つに分かれる短編。(本編ではaribai)

 私には面白かったがミステリ興味ない人にはあんまり向かないでしょう。せいぜい第一巻だけで十分かも。 先週からの私のようないまいち体調不良な、積極的になりきれない人にはちょうどいい生ぬるさ。でした

 でも、松田翔太が好きな人にはお薦め。 55.8歳オヤジの♡はご迷惑でしょうから自粛しています。 後半は少しやりすぎ演技でしたが、父を思わせる表現と雰囲気は多い。たまらないです。反射神経よさも、表情の演技も心の奥まで気持ちいい。 
 「ハゲタカ」兄の暗さと比べて、訓練+才能+遺伝の成果でしょうか。でも次男が何かべつに訓練されたとは聞かないので、これはまったく条件が同じなので、これだけでは論理的ではない、、つまり人の成長なんてどこまで偶然なんでしょうか。

 こういう世襲はいいけど、それにしても今日の結果はどういうものになるのでしょうか。
 

2010年7月2日金曜日

アフレコ

また映画「浅草堂酔夢譚」の話だけど。
今日から新宿にある録音スタジオでアフレコがありました。
撮影後に編集された画像を見ながらの出演者のセリフ入れです。

 とりわけこの映画はワンカット前提だけに「音は後でいい」で当日というか05/05浅草公会堂ですべて撮影されています。色とかフレームとか揺れなどの画面の微調整はともかく、役者の演技はもうどうにもならない。「過去すべて肯定」の世界です。

 二ヶ月後に、それまで悶々とした?監督にとってたぶん唯一のリベンジの場が本日です。
「はい戻して、セリフ××から」「じゃテストもう一度」「セリフ少し変えて、こう××」「よかった、でも」「・・・!」

 自分の画像を見ながらセリフを入れていくのは難しいものなんですね。 アフレコとか、外人俳優かアニメの口に合わせるだけじゃなくて、数ヶ月前の自分自身の演技に合わせるのがこんなに難しいいのか。。   さすがにアニメ俳優はまあ器用です。映画やTV慣れの俳優が苦戦。舞台は感がいいですね。
 荻野監督が言うように「アフレコは面白いのでぜひ」そのままでした。



2010年6月27日日曜日

フォーシーズンズホテル椿山荘

庭園とか周辺の隠れ家感というのは東京でも最高のホテルじゃないだろうか。

ここのスパとフィットネスの会員は日本で最も高価だろう。
リッツ・カールトン東京やパークハイアット東京とでもウラク青山も上回る。
この大風呂は毎日タンクローリーで伊東温泉から運んでいるそうだ。
正直いって私には東京水道局の沸かし湯との違いは分からなかった・・
http://www.fourseasons-tokyo.com/relaxation/spa/

もちろん全体として気持ちいいんだけど。なんども行こうかとは思えないですね。

2010年6月22日火曜日

「スターリン」

「スターリン 赤い皇帝と廷臣たち」(上)(下)  白水社
サイモン・セバーグ・モンテフィオーリ著/染谷 徹 訳
http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=08045

 とても重い本だった。 内容もそうだが物理的に重い。 私はベッドで本を読むのだが、この上下巻は仰向けでは読めない。左右に横向いて本を置いて読むしかない。寝てても肩がこる。

 英国の40代のジャーナリストは膨大な資料と面談を通じて述べるソビエト連邦の独裁者の私生活である。それも若い時代は後編に託し、権力を握った革命後10数年後から晩年までの私生活が続く。 歴史的な事件は幻のようにしか記載されない。

 その間の、キーロフ事件、大飢饉、エジェフシチナというエジェフ内務人民委員長官による粛清、モロトフとリッペンドロップ協定、独ソ戦争、スターリングラード攻防戦、クルクス戦車戦、ドイツ降伏、ベリヤによる原爆開発、ジューコフ元帥事件、ユダヤ医師団事件・・・こういう歴史的な事象がなにか半透明の壁の向こうから ぼんやりと色づいているだけで、生々しい音も声も聞こえない。

 すべてがスターリン個人の視点から、妻と娘との愛憎と同じ感覚で、ガガーノヴィッチもミコヤンもモロトフもジダーノフもエジェフもベリヤもフルシチョフもマレンコフも、、さらにはローズベルトやチャーチルまでもが執務室や別荘に現れては帰るだけの人物でしかない。
 侍従や女中の方が存在感があるのだ。

これは何かに似てる。 どこかで読んだことがある。

「金正日の料理人---間近で見た権力者の素顔」扶桑社 2003年

 寿司職人の藤本健二が北朝鮮の工作員に誘われて数年間破格の報酬で平壌で金正日のお抱え料理人かつ遊び仲間でいた男だ。 彼は三冊の本を書いているがどこにも政治的な事象も国際的な事件もない。 あたかも政治的な無重力にいたようだ。
 また長男の金正男とその母成恵琳についての記述もないし、全く知らなかったようだ。
 それでも後継者と言われている金正雲とその兄と母高英姫については詳しい。そもそも三男が後継者だと断言したのは少年時代のキム・ジョンウンしか知らない藤本健二なのだ。

 このあたりにスターリンを最も熟知していたのが従官ポスクリョーブィシェフなのと類似している。
 金正日の死後の伝記が楽しみだ。

2010年6月12日土曜日

幹部合宿

お台場にある会員制リゾートホテル、東京ベイコートクラブに19名の幹部と泊まってきました。
http://baycourtclub.jp/index.html?frame=last
特徴的なコの字型をした屋上部分にスパやプールやレストランがある。

 メイン会議の21階ロイヤルスィートの他に分室および宿泊用の3室。 ここは全部屋がスィートなのだ。
 金曜夜の仕事終りから車で分乗、到着後すぐに会議を。10時からのルームサービスで12時すぎに全体会議は終了して、各部屋で課題をもって分科会。
 中期的な営業戦略を考える会で、夜中の3時4時まで話しあっていたチームもいたようだ。
 
 土曜から報告会。昼には終了。
 久しぶりの割には順調な議事進行と準備と撤収もなめらかだった。

 眠い。。
 

2010年6月11日金曜日

スティック・メン

スティック・メン2010日本ツァー
六本木STB139
06/10 18:30開演

 スティックが二人(!)とドラマーの三人組。そういえばスティックといえば普通にはドラムのバチをいいますね(笑) それでスティックメンか・・・途中のMCで気がついた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF
スティックベースの10弦と12弦、1タムタム、2フロアタムに複雑なシンパルのセット。

 ヴァイオリンの弓で弾いたり、ギターとベースのエフェクターを複雑に組み合わせ、ギターアンプとベースアンプが二組、、たった三人でこれだけの機器と分厚い音。

 あまりにも濃いジャンルだけに、中年の怪しげなオタクとまあ紳士だらけの店内。ふだんの雰囲気とはかなり違う。

 

2010年6月7日月曜日

「白夜行」

 来年、堀北真希で映画化されるそうだが、4年前のドラマ版の話。
それで「原作読んでるのだし字幕でないなら10話ほどなら軽い」と思ったが結構ちがう。ね

まあ脚本が違いすぎる。 だから悪いわけでもないけど。

 原作は、ヒロインとヒーロー?が「犯罪常習者というか精神異常者の二人の影」のようなカップルの叙事的な描写。推理小説というよりも 推測小説 としかいいようのない、証拠はないけど間違いない、というか現実世界の2チャンネラーのような狂気と異常性にあったのだが。
 主人公男女の心理とか内面描写がまるでない、原作のここがミステリなのだ。

 うーん、TVドラマ版ではあそこまで主人公たちが泣いたり悩んだりしないでほしかった。 そういう意味で脇役のキャスティングと演技が映える。
 山田孝之の甘いイケメンも羨ましい。

 脚本版での「太陽」とか「風とともに去りぬ」強調などはとてもいい。白夜というのも本来はこういう意図だったのかと再認識。反省
 原作は人にあげたので記憶だが、図書館司書、養母と友人への犯行も追加だったか。イケメンでセレブな嫌味な男が第二の探偵になるところも光る。
 ただ原作とドラマのどうにもならない時間差で、少年少女の貧しい下町がドラマでは非現実的になってしまった。その代わり、徐々にケータイが普及していくところとか、警察を警戒して二人は必ず  片方が公衆電話を使うなど演出に神経を使っている。時代でいえば後半でのITバブルでのブランドやIT企業がよく取り入れられている。
 東野圭吾には「どちらかが・・殺した」のような単行本では真犯人を特定しない形式の推理小説があるが、これはそれ以上。そもそも犯行だったかも最後まで明かさない形式。

 たぶん東野圭吾で現在は最高の小説だけに来春の映画が楽しみだ。

2010年6月2日水曜日

また・・

土曜の夜というか日曜に変わった頃に、
歌舞伎町でさんざん飲んで、歩いて帰ったと思うが、
最後の施設の細い階段があってそこで転びかけた。壁に右かどを打ちつけて、
頬にアザと額に傷。
折れかけたメガネはよく翌朝に防災センターに保管されていた。
うーん大丈夫かな。私は

あれから月曜火曜の予定もなくして沈んでいました。

西新宿8丁目プロジェクトはここまで進んでます。
ご苦労様です。

2010年5月28日金曜日

さすがはリッツ

 月曜日に一年ぶりにリッツ・カールトンで待ち合わせで45階フロントに着く。13時なので相手が食事してるか分からないのでラウンジかレストランかも決めてない。のに!ウェイターが来て「福富さん久しぶりですね」

 私も一年半前まで、六本木に住んでいたし、何度も45というレストランは使ったが、朝食も含めても20回は超えてないだろう。
 ついレストランに来客を誘って飲食していると、知った顔のウェイターが来て握手を求める。 これらはもしかしたら内部の連絡によるものかも知れないが、さきほどのほぼ一年ぶりの最初のウェイターは凄い。 まさか顔認証かICチップでないかぎり、超人的な職業的な記憶力でしかない。だろう

 ここまで記憶力あれば、私の会社の本業たるデータベースなんていらないんじゃないかな。まずい

  その相手と食事の後に、行った芸能事務所はともかく、その後も驚くべき事実があり、ついついミッドタウンに懐かしさから新宿から六本木に変更してデートしたんだけど、そこでもリッツ・カールトンのエステとレストランで驚きを受けました。  (いつか書きます。リッツは凄いです)

2010年5月23日日曜日

視察バス旅行

木曜と金曜はバスでの商業施設などの視察旅行に。

 11時に丸の内にある船井総研の受付に集合して、雨の首都高へ、小布施に着いたのが遅れて15時半。 200年続く栗菓子の桜井甘精堂の本社と工場を見学。 八代目社長の講演など。
北斎館で館長の説明。葛飾北斎が70代から80歳まで数回通いつめたという。 北斎というのはスタジオジブリというのと同じで個人名というよりはプロダクション。
 小布施の街並みは1980年代に作られた人工的な「伝統の街」でディズニーシーにも似ている。
懇親会のあと松代ロイヤルホテル泊。
 翌日は中央タクシーという業界では有名な朝礼を見学参加。とんでもない朝礼だった。
 そこから延々と伊那市まで走り市役所の観光課長の案内で「気」の宿泊施設だの分杭峠だのを視察。 村おこしというのはオカルトでも地磁気でもパワースポットでも何でも利用するのだ。
 中央道を走って甲斐市のアマノフードファクトリーでの惣菜バイキングの見学など。

 新宿でおりたのが19時ぐらい。疲れる。さらに土曜日は小型船舶操縦士の更新講習が麹町の海事会館である。眠たい。

2010年5月20日木曜日

インデアンカレー

丸の内に東京ビルディングの地下商店街にTOKIAがある。
http://www.marunouchi.com/tokia/
新東京ビルディングというのがあるが、これは何十年も古い。
 よく似たのにOAZOというのがあるが、これはdocomoのネーミングと同じ人だそうだが、まるで意味がないんじゃないかな。 よけいにわかりにくい。(NTTモバイルの方が売れたはず)
 丸の内センタービル、新丸の内センタービル、丸ビル・・・だの他にもあったと思う。どれも三菱地所らしい端整な四角いビルでタクシー乗務員でも間違う。のだ

 三菱地所のネーミングはどうかと思うが、TOKIAの店揃えは関西人の私には好ましい。ここの飲食の半分は関西も有名店だ。なおかつB級の上ぐらいの、間違っても「ミシュラン京都大阪」には出ないが帰省すれば寄りたい店。

 私が好ましい欧風カレーの大阪地区での有名店だ。
http://www.indiancurry.jp/

 一見は甘いがだんだん辛くなるのがやみつきに。  残念ながら、舌が違うようで平日の午後などは閑古鳥で、味は難しい。

 少なくとも国際フォーラムに用があればお薦めなのだが。
 

2010年5月13日木曜日

Club on the Park

機会があってのんびりしたパークハイアット東京の最上階。
http://tokyo.park.hyatt.com/hyatt/hotels/activities/index.jsp

 45階が受付、更衣室、浴室。専用エレベーターで47階がプールとフィットネス。
 ピラミッド型のガラス天井のプール、なぜか両脇にある別方向を眺めるフィットネス。片側は温度がかなり低くなっている。新宿の両方を眺めるだけに飽きにくい。眺望がいいのでランニングマシンなどでTVを観ている人が少ないようだ。

いかにも時間にもカネにも余裕のある人がくつろいでいる。

濡れたままエレベータを降りる感じは六本木ヒルズスパに似ている。サウナが三箇所もあり浴槽も豪華だ。外資系らしく洗い場はなくシャワーが数箇所。 ただ360度シャワーは湯を出すコックが何方向もあるのはわずらわしい。

 ロッカー室も清潔感があり、飲料や果実や菓子を適当にとれるリラクゼーションルームが三室もあ る。 常連客同士の会話を聞いていると「京都ぐらいまでなら新幹線よりうちの車の方が楽で」車種名を聞きそびれたがマイバッハだろうか。

 今までいくつかのホテルのスパに行ったがここが東京ではいまだに最高だろう。入会するのに500万円なので悩んでしまった。

 

2010年5月6日木曜日

「浅草堂酔夢譚」本番

いよいよ5月5日に映画「浅草堂酔夢譚」本番撮影の日になりました。
11時過ぎから直前の通しリハ。


休憩と他の演者の舞台をはさんで、14時半から開始。

 最初に司会として田中和彦プロデューサーが映画撮影での注意点を。人事セミナーの講師をしてるだけに滑やかな話術。
 荻野監督による映画の内容についての説明。
 ホールで800人全員による拍手、ブーイング、スタンディングオベーションの練習と録音。

 15時半すぎから映画撮影がはじまる。 と、ところが15分でまさかの中断。 ワンカット映画なのでもう一度はじめからやり直し。 急に不安になる。 緊張が場内にみなぎるのがわかる。

 再度撮影。最初から同じ音楽と同じ光景。 
  結果的にはこれがよかったかも。 ワンカット撮影の危うさとか緊張を強調できた。 まるで映画のような映画撮影。あたりまえか。。

 次の撮影は順調で、いくつかトラブルはあったようだが、無名のスタッフが細かく修正していた。 本来は舞台スクリーンにステディカム撮影の画像を電波で飛ばす予定がうまくいかなかったそう。それだけに観客席の関係者でない人はよく分からない謎めいた展開だが、これも試写かDVDで解消するだろう。 謎解きまで数カ月のミステリ。

 黒い男(マジシャンTAKUYA)と双子の従者が、主役の両親と会話して復活させるマジックは問題なくて安心した。映画としても、とりわけ本番では最も印象的な部分だ。

 招待した何人かの知人と社員の参加にも感謝。  他の写真はmixiのフォトを見てください。

2010年4月25日日曜日

帰ってきたかい人21面相

小笠原和彦「帰ってきたかい人21面相」現代書館

 1984年に関西で発生したグリコ森永事件は東京のしかも若い人はよく知らないだろうが、阪神から京阪沿線の住人にとっては馴染み深い店や場所で展開された一年に渡って演出された劇場事件だった。

 とうとう時効になった完全犯罪で、株屋説、同和出身説、北朝鮮関与説などが噂される奇怪な事件だった。

 そこでのキツネ目と脅迫テープの少年と思われる二人が主犯として再登場し、五人の失業者と集めて経団連会長を誘拐する。
 世界最大メーカー東洋自動車の元社長を三ヶ月かけて監禁したまま、東洋自動車と政府を脅迫する。身代金は内部留保金の一割といっても3兆円!

 やや政治的な方向もあるがかい人21面相に興味ある人にはこたえられない小説だった。

2010年4月18日日曜日

iPad

 iPad販売延期で、ついついヤフオクで買ってしまいました。

同時に読書スタンドもアマゾンで。

 iPadはまるっきりiPodそのままで、使い易いといえばそうか。キーを打ってるといきなり視力が良くなって運動神経が抜群な錯覚にもなる。

 組み合わせとしては失敗でした。 読書スタンドとしてはサイズでも重量でもiPadは無理。キンドルも微妙だね。 それにしても読書スタンドは30年前とまるで変わってないな。当時まるで興味のなかった経済雑誌なんかには向いているから問題ない。 よほど眼が悪いとかで読書速度が遅い人でないと、単行本は無理。

 たまたま今現在にスカパーのビジネス・ブレークスルーでの「大前研一ライブ」で大前研一がiPadへの評価で「これ米国では優れたノートパソコンとして高い評価を受けている。のでアップルの株価は年内は高いかも知れない」
 確かにノートパソコンだと考えると優れている。読書リーダー「も」ありだろうが。青空に入れなかったので。。

2010年4月13日火曜日

重い本を

昨日言われた、
明日は急に寒くなるみたい、身体冷やさないようにね‥
雨まで降って体調いまいち。おまけに薬も切れて頼んで代行で処方してもらった。一日寝て本を読んでました。
 今読んでいるのは重く分厚い本で、読書はいつもベッドかソファで水平になっているので、重いのは辛い。
 横着な私は数十年前に読書スタンドというのを使っていた。重い電気スタンドのようなものにクリップボードがついて四隅から留め金がついたもの。 今でもある。
http://www.hands-net.jp/goods/11385-001011011
ところがページめくるのが面倒で実用的でないし、重い本は無理。

これをキンドルかiPadに使えるのではないだろうか。
四隅固定しても問題なく片手でこするだけでページをめくれる。
贅沢に二組あれば寝返りしても大丈夫か。(コンテンツの課金条件によるだろうが。ダメなら二冊を交互に読むこともできる)
ページ中でよく落下する問題があったが固定する手段を考えればいいだろう。キンドルのオプションのカバーを読書スタンドに完全に固定しておけばいいだろう。

介護や病床にも育児にも向いているかも。

2010年4月9日金曜日

会員制医療クラブ

 昨夜のこと、新宿で芸能プロや撮影スタジオの経営者と食事してたら、「花粉症は漢方で治った」とすすめられた。しかしかかりつけ医師がいた西新宿のクリニックが閉鎖になったとのことでよく聞くとマリーシア・ガーデン・クリニックというかって私が会員だった処。
 新宿パークタワーにあって、バリ島風の内装で、内科、眼科、エステ、カイロを併設している。受付とナース以外にコンシェルジュがいて案内してくれる。院長は女医で、サイトの掲示文によれば「3月末で閉院。今後は聖蹟セピアタワークリニックと東京ミッドタウンクリニックに引き継ぐ」と。
http://www.mareesia-gcl.jp/index.html

 東京ミッドタウンクリニックも昨年から業績低迷なのか当番医リストもほとんどが院長が占めているし問題もあるらしい。 三井不動産とリゾートトラストとジョンズ・ホプキンス大学病院のJVだけに下降になると責任がむつかしくなるのか。 院長は昭和天皇の持従医だった温厚で真面目が先生だった。

 愛宕グリーンヒルズ森タワーに入っていたクリントエグゼのサイトも閉鎖している。グローバルヘルスケアという会員制医療クラブ(木村銀行wを経て、今はベネフィット・ワンの傘下、元社長の福澤氏はSBI系列の医療機関に転職)からの紹介で、医師はとなりの慈恵医大出身。

 会員制医療クラブといっても、電話サポートや名医紹介などはほとんど使用せず、結局は年一回の人間ドッグしかない。 それでは年会費にしては高すぎるし、入会金もどうか。それに人間ドッグは施設によって検査項目が違うので毎年変えた方がいいかも知れない。

 上記施設はどこも美人コンシェルジュがいて異国風のお茶を出してくれ雰囲気のいい待合室があるのだが、カフェに行くのが目的ではないのだから、そんな待ち時間がない方がいい。 ユニクロやFF業界のようにこだわりのないファスト化していくのかも知れない。

2010年4月8日木曜日

スギハラ・ダラー

手嶋龍一「スギハラ・ダラー」新潮社

 ポーランド系ユダヤ人少年のアンドレイ・フリスクという少年がシベリア鉄道経由でウラジオストックから舞鶴港を経由で神戸に到着。その後横浜を経てシカゴに。

 シカゴ先物市場の黒幕たるレオ・メラメド氏がモデルと目される人物だが、雑誌ではラムズフェルド元国務長官に紹介されたときに手嶋龍一氏に「ブラックマンデーでも市場を閉めなかったのは自由主義の象徴だからだ。かってスターリン共産主義とヒトラー国家社会主義という全体主義の狭間で殺されかけた、私もスギハラ・サバイバルの一員だからだ」と答えたそうだ。 
 スギハラというのは杉原千畝というリトアニア領事館の頃に日本外務省の命に反して6000人のユダヤ人難民にビザを発行して戦後にイスラエルから表彰された失意の外交官。

 アンドレイ少年と同じくユダヤ人少女と日本の少年(その後大阪の相場師に)の三人との友情がこの小説の軸となっている。

 戦後の神戸には異人館通りなどに白系ロシア人がいたものだがユダヤ系も多かったのだろう。白系ロシア人というのは赤色でないという意味で、ソビエト革命政府から敵視される元貴族や富豪や高級役人が多かった。 いかにも目を惹く高貴そうな風貌とか態度とは別にどこか悲しげだった。神戸にモロゾフなどの菓子メーカーやピロシキなどはその系列だ。 
 同じように中国からも革命で追われた華僑が中華同文学校などに師弟を入れていた。同級生にもその系列の華僑がいたが、どこか大人びた雰囲気だった。 同じ中華街でも横浜とは成り立ちが違う。
 神戸の北野町や三宮は懐かしい印象だ。 
 物語はスターリン暴落、ブラックマンデー、911、リーマン・ショックなどの虚実ないまぜたような密度の濃い展開で少々疲れるかも知れない。
  経済と諜報と全体主義と神戸に興味のない人には(たぶん多くの人にとっては)あまり面白くないかも知れない。

2010年4月7日水曜日

圧迫骨折の経皮的椎体形成術

週刊文春の「病院情報ファイル」に関西医科大学の枚方病院の記事がある。

100408病院情報ファイル2010 (圧迫骨折の経皮的椎体形成術)

PVPという手術で、X線CTで確認しながら椎体に注射針で液状の骨セメントを注入する。数時間で固まるという画期的なものだ。一泊二日の入院も可能。

私も圧迫骨折事故の時にこれをやってもらいたかった。ただ絶対安静だけで数週間寝てるだけの入院は大変だった。ただ時間だけを経過させて骨が固まるのを待つだけ。医学の無力さえまで感じたものだった。

先週から腰痛もよくなったし、たまに横になるだけで予防もできるコツを覚えたし。 この病院は以前に勤務していたころ車で前を通ったことのある。

2010年3月31日水曜日

通しリハ

 99分ワンカット映画「浅草堂酔夢譚」の通しリハ。

 その早朝まで徹夜でミックスしたという音楽とセリフが会場内のスピーカーから流れ、その尺に合わせて俳優が演技して、その後ろをスタッフが走り回る。
 録音はしないので話したり音はいいが映り込みに注意して、私も二階から五階まで見学してました。脚本も微妙に代わり、設定の矛盾が減り、物語に深みが増す。

 キャストにすこし変更があって青年海外協力隊やパブロンのCM出ている女優が起用される。主演変更後のリハということで荻野監督から招待される。 自然な演技で、幼い頃に母を亡くし父を嫌いながらも似たバンドを選んでしまう複雑なヒロイン役にはまっている。
 
 火曜の朝から無給の映画好きの若者が集合しているのは素晴らしい。

 昼に近くで監督、プロデューサー、俳優らと反省会?ですき焼き屋に。 とはいっても99分一発勝負だけにリハでも同じ。音源で尺とかテンポが合わなくても止めないで進んでいく。ふだんのビジネスの様相とも違うね。それだけに何とか乗り切った高揚感もある。
 同じテーブルの主演女優は鍋担当としてマメで、育ちのいい家庭らしく、会話も気配りできる。美形で抑制あって才能ありそうで羨ましい。



監督と主演。 

2010年3月28日日曜日

「ロスト・シンボル」

ダン・ブラウン「ロスト・シンボル」角川書店

 上巻の前半はどうも退屈で、登場人物が少ないのはいいが場面も少ない。 猟奇的な事件を前にして主人公と日系女性CIA局長との敵意むき出しの延々とした会話に萎える。途中からはいつもの小さな謎を出しては半場解決するを繰り返す本調子になる。

 シリーズとしてはあまりラングレン教授の活躍がなく、むしろ進行を妨害しているのでは? 師匠に与えられた課題を熱心に解く優等生のようだ。  閉所恐怖症でMRIにも瞑想と妄想が必要というのも実感。

 フリーメイソンと33の数字にこだわる点で、脊椎の33?というのも、腰痛持ちには共感。それじゃ33クラブのある東京ディズニーランドも関係なるのか。

 ワシントンDCの一日観光旅行には、ローマやパリ以上に行きたくなった。饒舌な説明おおくて、驚きは多いが大きくはない。 愛国心あって原理主義者でないアメリカ人でないと面白くないのではなだろうか。。ダメ本というのではないが期待が大きすぎた。 文庫になってから読んでも十分。

 口絵の写真や下巻カバー裏の地図は早めに見ておくこと。下巻にのみに登場人物表も早めに見ておく方がいい。

2010年3月25日木曜日

腰痛

年をとると不調が多い。最近は腰痛に悩まされる。

 ヘルニヤなのど内科性のものではなく、6年前の圧迫骨折で変形した第一胸椎が負担になっている。
 原因が明確なら不安はないが、気持ちいいものではない。 花粉症と似ていて、重病ではない不快症状であまり同情もされない。

 持病のある人は儀式のようなものがある。私はマットレス、腰枕、コルセット、保温など。寝る姿勢など。
 ここ数週間どうも痛いが、昨日は特にひどかった。雨とか気温の変化によるものだろうか。軽いノートパソコンは便利で、腹に乗せて使える。 アイフォンをスティーブ・ジョブスが思いついたのも入院中じゃないだろうか。

 退院する時に医師から「一ヶ月ほど自宅で安静にしていれば治るが、将来も腰痛になりやすい。長時間の運転や重い荷物や不自然な姿勢に気をつけて」
 その通りでサスの固い車はきつい。タクシーにもグレードがあり遠くからでも車種が見分けられるようになった。プリウスも後部座席は固い。

 一番の治療は背筋を鍛えることなのだが。。
 
 ティモシー・ライバック「ヒトラーの秘密図書館」文藝春秋 によると13.000冊にものぼる蔵書が残されているという。 読みにくい本だが、要するに「独学が偏りと変な思想に傾きやすい」という意味だ。

 フィットネスクラブでコーチをつけずに適当にやっていると、どうしても気軽で運動した気分になりやすい器具に偏る。  歩行とかペダルとか胸や腕を鍛えるのは楽しいし達成感もある。最も地味なのが背筋を鍛える器具でだんだんやらなくなる。 独学の落とし穴と同じだろう。



独学

2010年3月23日火曜日

 最近やたらと動悸するし、血圧計で異常値で、いやいや医者に行く。
 会社のビルにある古くからのクリニックだが、どうも対応がテキトーなのか、ここ数年は社員からも評判が悪く、確かに患者数も減っているかなという医院。 たぶん四年ぶり、ところが受付もナースも健在で、私を覚えてくれている。健保のみだから私も社員も落とすカネはほとんど同じなのだが、そんな事を気にしないような、のんびりした雰囲気が好ましい。   同じ初台にあるリゾート会社系の六本木にあるクリニックとは違うようだ。

 あまり社員からは評判のよくない医者だけど、質問すると的確(たぶん)な回答で、確かに怠慢なところあるけど、推測だが、若い人と受診しても、一瞬で「大した症状でない」判断して適当な対応するのも、まあ効率的なのかも。  だいたい私も同じ健保患者にすぎないが、55歳独身男性で、明らかに「危なそうな患者」だろうから。

・頻脈と高血圧でインデラルを処方してもらったが、一晩で脈数も血圧も正常値に。
・花粉症でクラリチンをいうと即決。
・ところが「酒依存でシアナミドを」を言うと「肝臓に危険。専門医に相談を。私はわからない」即断

 こういうのが名医とは言わないが信頼できる医者だろうね。 最近の医薬の進歩もすばらしい。 近くにまあ信頼できる医者がいることもすばらしい。 医薬業界の2010年問題も特許なんだし、私たちからはいいことじゃないかな。

 東京オペラシティクリニックです。 

2010年3月21日日曜日

メディア・マーケティング進化論


朝早いのはいいけど満席で圧迫感があり、腰痛もちにはつらい。
興味深い話で時間がたつのは早い。 ただブーズ・ア・・ンドカンパニー(社名が変わったようだ)の岸本氏が坊ちゃん顔で、わが総理を若くしたようで、笑いそうでなるべくパワポに集中しないと。。

要旨は、、
・広告業界マスからネット広告への時代変化でROIが重視されるようになった。
・雑誌はもっと厳しく、ゼクシィ、たまごクラブ、小悪魔アゲハのような絞り込んだ読者層むけでないと収益が成り立たなくなってきた。
・ネット広告は新聞広告を超えたが、今後はビローザライン(フリーペーパー、交通広告、折り込みなど)や動画を使ったクチコミ公知(ユニクロ、フィンツ、日産GTR)やアンビエント広告が増える。
・クライアント対代理店対メディアの関係が日本でもアメリカ型になる。
・企業の広告責任者もよりCMOとして広告のROIを認識せざるを得なくなる。
・しかし広告のROIの計算は難しい。適当でいい。

他にも有益でヒントになる素材が多かった。 また詳しく書いてみたい。


2010年02月18日 16時00分
ケロッグ経営大学院 モーニング・セッション
『メディア・マーケティング進化論』~消費の「生態系の変化」にあなたはついていけるか~
3月19日 六本木ヒルズでセミナーを開催
森ビル株式会社

.世界最高峰のビジネススクール、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院日本同窓会とアカデミーヒルズが送る知の交流。

同校教授を始め日本や世界で活躍する卒業生や関係者を招き、講演やディスカッションを通じてケロッグならではのカジュアルな雰囲気のなかで、マネジメントの最先端やリーダーシップの真髄に触れる朝食会のシリーズです。

森ビル株式会社が運営するアカデミーヒルズでは、大好評のシリーズ第10弾として、、ケロッグの卒業生であり、20年以上にわたり金融・サービス・自動車などの業界のマーケティング領域のコンサルティングに従事してきた岸本義之氏をお招きして、消費者の行動変化から広告とメディアの将来を読み解きます。
http://www.academyhills.com/school/detail/tqe2it00000b89cz.html
■セミナー内容■
広告をめぐって起きている大きな変化。

その要因の一つは、近年の世界危機不況を受けて広告費削減の動きが加速していること。そしてもう一つは、旧来型の広告メディアから新たな広告メディアへのシフトが起きているということです。

前者の要因だけならば、時期が来ればまた広告が戻ってくるかもしれませんが、後者の要因が同時に起きている以上、昔の姿に戻ることはありません。

このような変化を岸本氏は「生態系の変化」と呼ぶべきだと言います。

消費者のメディア接触行動・商品購買行動は、かつてとは全く違った姿になっており、生息地帯が変化してしまったようなものだからです。そうなると、消費者を追いかけるべき企業のマーケター・広告主もまた新たな生態系に生息地帯を替え、行動様式を変えなくてはならなくなります。その結果、メディア企業やマーケティング・エージェンシーもまた、生き残りのために変化を強いられているのです。

今回のモーニングセッションでは、ケロッグの卒業生であり、コンサルタントとして長年マーケティング戦略に携わってきた岸本氏が、広告主・マーケターの立場から広告業界に起きている変化を解説し、その将来を展望します。

広告主・メディアは何を考え、どう動くべきなのか。

広告に関わるすべての人に必携の教科書といわれる岸本氏の近著、『メディア・マーケティング進化論』をもとに、新たなマーケティングにおいて求められる能力について解説します。

詳細はこちら
http://www.academyhills.com/school/detail/tqe2it00000b89cz.html

■セミナー詳細■
ケロッグ経営大学院 モーニング・セッション
『メディア・マーケティング進化論』
~消費の「生態系の変化」にあなたはついていけるか~
・日時:2010年3月19日 (金) 8:00~9:30
・講師:岸本義之 (ブーズ・アンド・カンパニー株式会社 ディレクター・オブ・ストラテジー)
・場所:六本木ヒルズ森タワー49・40階 アカデミーヒルズ(東京都港区六本木6-10-1)
詳細&お申し込みはこちら
http://www.academyhills.com/school/detail/tqe2it00000b89cz.html

2010年3月18日木曜日

永井するみ「ダブル」双葉文庫


夜中に起きて手にとり、つい先程まで読んでしまった。 今からまた寝ます。


男性週刊誌で、記事アンカーとか編集部の雑務をしている取材記者を志望する29歳の女性。
妊娠4ヶ月ぐらいの大手企業に務める夫と幸福に暮らす29歳の専業主婦。

調査する粘着質の独身女性とあっさりした疑惑の妊婦。 同年の二人の女性のサスペンス。

他には女性の上司の編集デスクと植物系を先取りした彼氏、妊婦の母と妊娠友人、

さらに外見も性格もKYな肥満女性とそのSEでオタクな彼氏、小柄でさえない外見の大手企業のシステム保守をする中年男と痴漢冤罪ゲームする女子高生、近所を徘徊する色ボケ老人とその息子。  

肥満女性と中年男と色ボケ老人の三人が被害者。

私にはどれも共感できない登場人物だらけで、もちろん妊婦の日常とか心理はまったくわからない世界でもある。

2006年初版という微妙な時期、女性ミステリー作家への私の偏見とあいまって、大丈夫かな?というメタな読書不安が続く。これもサスペンスだろうか。。

「もしかして性別の叙述トリックでは?」
「ここまで疑わしい人物が犯罪するのか?」
「三人の被害者に関係する人物が限られている中でどうやって決着させるのだろうか」
「大丈夫かな? 読み終わって後悔しないだろうな」

 新本格推理になれた読者ほどサスペンスある小説かもしれない。  叙述トリックだったのかどうかも最後までわからない。

真相の告白のあとの展開もミステリとしては斬新な処理。
そういう意味で一周遅れに見せかけた、一周ズルしてゴールしたようなものかも。

 文庫版ではあたかも「アエラ」にでも出てきそうな著者インタビューが付いている。 ここに虚偽はないけどまんまミスディレクション。 先に読むと余計に騙される。 

2010年3月13日土曜日

レコメンドの悲哀

 現実でもヴァーチャルでもレコメンドから何を受け止めることができるか。 なにも紹介料が欲しいのじゃない。でも足跡は残して欲しい。

 カタログハウスと言う会社がある。とても尊敬すべき、有益で、、、かなり自己中な会社だ。今月号の「文藝春秋」4月号だから一昨日発売に「大人のの社会見学通販生活の謎」柴門ふみ の記事が面白い。
 どう説明したらいいか、廃刊続きで残り少ない総合月刊誌だからぜひこれぐらいは購買してほしい。 とりあえずカタログハウスのサイトを見て。 実は(といってもまったく関係者じゃないけど)先月から複数のサイトを統合してようやくECサイトになったのだ。「火曜だよ通販生活」とかのサイトが並列していた。  今月から、、
 http://www.cataloghouse.co.jp/
ようやくサイトが統合してほとんどの商品がアップされたか、、でも、クレジットカードはリアル店舗に行くか、名前忘れたけど、なんとかICでないとダメとか、店は水曜休みとか、コールセンターはいろいろ制約多すぎ。すごく自己中で、なんとも、うやらやましい小売なのだ。

 こういうありえない事を平気でできるのが、商品選択力と顧客からの信頼感が源泉だ。 彼女が「文藝春秋」で私が言うのは失礼だけど、単なる顧客(だよね?)がここまで記事にできるのは凄いとは思う。 でも私も顧客で、一応はダイレクトマーケティング業界の人なので、少しは補足できるかも知れません。

 創業者はとんでもなく独創的な人で、五年前ぐらいに業界新聞が主催する「通販生活のなんとか」セミナーが明治記念館で盛況でした。 熱い視線の、おそらく通販業界の幹部らの前で、司会の挨拶とともに登場した創業者はカジュアルな格好でテーブル前の椅子に座りマイクを直すとタバコに火をつけ、低く挨拶。 資料もなければ、黒板も、ましてプロジェクターなんてない。

 ちなみに会場内は禁煙だったが、創業者は事務局に灰皿を自然に替えさせるほとの、場の支配者というか、誰もがそれを許すようなコンテンツがあった。 正直いって「私あんな存在にないたいものだ」思わせるものがある。 「仮面の告白」で三島少年が「私はあれになりたい」と下賤な職業の若者に抱いたほどの思いを感じた。

 で、その通販生活。 すばらしい。 でも、問題はネットの時代では誰でも知ってしまうのですね。
論語でいう「民よらしむべし、知らしむべからず」の逆になるのだから。

 下の写真のように、掲載商品はひとつだが、一度買うと、つい検索してしまう。で、直接購入したのが右の三つ。 中高年が美容製品を批評してもしかたないけど、この日本酒由来の化粧水は違うかも。もとは通販生活から。

 私もカタログハウスの常連客なんだが、安ければいいというのでなく、種類を選択したいという思いで製造元のサイトを覗くと、いつのまにか直販とうか通販してるんだね。  
 
 うーん、友達に紹介した恋人がいつのまにか・・!!  に近い悲哀かも。 

レコメンドは悲しい。





 

2010年3月8日月曜日

夢の続き

 金曜に雑踏にもまれてから体調をくずして、約束を伸ばして週末は寝たっきりに。自宅の一階にコンビニが二軒とミニスーパーがあるのだが、そこに行く気もしない。
 点滴とナースコールのない病室生活。となりが大学病院だが「休めば治る」で二日半。 時間の経過もさだかでない、薄暗いと夕方なのか早朝なのかも分からない。

 夢をたくさん見た。 というか起きても寝たままなので夢を忘れないだけだろうが。REMには必ず夢をみる。犬とか猫もうなされたり、嬉しそうに脚を動かしたりしていた。

 同じ状況の夢を繰り返しみた。 だんだんと「進化」していく。

 ひとつは悪い夢で、物を失う。財布を落として、さきほどの喫茶店だろうと戻る途中にカメラをなくしているのに気がつく。「進化」すると調べに戻る途中のタクシーに書類を忘れて、歩きながらケータイで忘れ物センターを探す。 そのケータイもなくして、ポケットの現金も失い、タクシーにも電車にも乗れない。公衆電話でも番号を忘れた。・・・もう諦めて家に帰れよ・・・とも思うのだが悪夢の最中の私は妙に前向きでなんとか解決しようと・・・

 これこそ最悪の、まあ経営者が借金地獄と自己破産へのあがく道にも近いのかも。

 次は楽しい夢で、まさに夢のような体験だった。 私は大きなキャンピングカーに乗って旅行している。私は清里にトレーラーハウスがあるが、キャンピングカーに乗ったことはない。 この車は大きなベッドと台所、トイレ、ダイニングテーブル、書棚、薄型モニター、AVアンプ、事務机とか。寝たまま移動するのは気持ちいい。ベッド横に窓がある。

 運転席と助手席には私がよく知らない若い女性がいる。客席側から呼べば助手席側から来てお茶とか話相手に。どこかの旅行サークルの女子大生なのだろうか、何日かで交代していく。日本国中の観光地と温泉地めぐり。運転中に助手席でガイドブックで研究して着いた先で案内してくれる。ただし夢だからデタラメで北アルプス麓から熊本まで翌日に行ける。 夢の何度かのうちに「進化」もして、衣装やタオルやシーツは宅急便で彼女らの実家に送って洗濯して、次の訪問先の旅館かホテルに宅配される。シーツは毎日新しい。夜、酒ととともに大音量で観るDVDも同じく彼女らの実家宛にDDMとDISCUS月間レンタルを交互にして訪問先に届く。・・・

 これはビジネスになる・・・かな、うーん。 私の趣味で女子大生だが、運転だけなら男子のほうが安心感ある。男女の学生が交代していくなら、いい経験にもなるし、一種の彼らの出会いだろうし、旅行、キャンプ、温泉、車でならいいバイトだし、クライアントの要求にも合っているかも。

体調はいまいち。

2010年3月3日水曜日

行政の事業仕分け

 今日はアカデミーヒルズで構想日本の加藤秀樹氏による講演。
http://www.kosonippon.org/index.php
120名席だが欠席者少なくほぼ満席。

 カネだけじゃない六本木ヒルズは先週の竹中平蔵ランチョンセミナーもそうだったが、経済よりも政治の時代なのだろうか。

 知らなかったが構想日本の事業仕分けは2002年の岐阜県から始まって多くの県や市で実施されているもの。自民党時代の2008年にも外務省 財務省 環境省 文部科学省などでも見直しされていたそうだ。

 

2010年2月28日日曜日

映画「浅草堂酔夢譚」

 今日13時から、5月5日に撮影される映画「浅草堂酔夢譚」の現場リハーサル。
http://a-suimutan.com/about/

 世界最長の99分ワンカット映画。最初から最後まで一台のカメラだけでの長回し。 
 浅草公会堂に本番には1000人の観客兼エキストラの前で、フロント、大ホール席と舞台、三階席と三階ロビー、階段、舞台袖、楽屋通路、楽屋、また舞台へとカメラと俳優が移動しながら99分の撮影と演技が進行する。 
 映画の時間としては、18年前の回想シーンを除けば、5月5日の数時間。

 父と娘のすれ違いの物語で、さあ99分後の二人の結末はどうなるか。懐中時計とケータイ、似顔絵、紙芝居、母の死亡年齢と娘の誕生日などが伏線になって後半で回収されていく。
 謎の紙芝居師の予言の鍵になるのが黒い服を着たマジシャンと双子の従者になる。 このマジシャンは俳優との雰囲気に合っていて想定以上にハマリ役になるだろう。

 今日は現実の大江戸バンドセッションというバンド大会の実演中の間をぬってリハーサルが続いていた。 若い俳優やスタッフらの熱気とか礼儀正しさが素晴らしい。
 
 99分のワンカット映画に18年間の物語を描写するということは、カメラの動きだけを中心に時間軸を組み立てなければならない。 そのため実際の脚本を読むと、どうも聞いた話と違うような、えー?と意味不明のとことがあったのだが、今日すべての疑問が氷解した。 

 企画と脚本とも、脚本と演出とも、まして視聴者の印象も違う。私の読みの浅さに反省した。
 たぶん俳優にも一部はよくわからないまま参加した人もいたようだ。 
 このあたり映画経験ないと誤解されかねない鬼門があることを実感した。(全編ワンカットなんだから頭の切り替えが難しい。本当に難しい)
 すべてを理解している、そもそもの企画をし、これを一年以上前から提案を受けながらいまいち納得できなかった私とはもちろん違う、脚本兼務の荻野監督ならでは。

 5月5日は撮影日だが99分の全ての演技も撮影も行われ、映画版で追加されるのはエンドロールと画面中のスーパーだけという、まあ「エキストラ体験」と同日に「映画試写会ご招待」にちかい。


 
 


 

2010年2月24日水曜日

入院生活

 過労で倒れた知人の見舞いに行ってきた。検査入院のようなもので深刻ではないのだが、点滴でつながれたままでツラそうだ。

 ふと私が入院した頃を思い出した。最初は大阪大学病院でアトピー(当時は皮膚病と言われていた) 幼稚園の冬ごろに三ヶ月はいたと思う。手足に包帯を巻いているだけの幼児だけに病院内をいつもうろついて看護婦さんを困らせていた。阪大病院は当時は中之島という都心にあって上の階からは淀川が見える。 あまりセキュリティなどない時代で、検査室とか倉庫とか研究室などにもこっそり忍び込んだり、階段で屋上にあがると鍵もかけてないし柵もない。恐る恐る這って屋上の端まで行って見下ろすと、背中に戦慄が走る。まだ幼い弟がいるので完全看護で一人だった。子供の入院患者は見たこともない。珍しがって可愛がってくれるし、まあ楽しい思い出しかない。でも退院で父の同僚に車で送ってもらった情景は鮮明に覚えていることから、退屈で孤独だったのだろう。

 それから転倒での胸骨の圧迫骨折で救急車で北里研究所病院に。絶対安静で手足は自由だが背中をマットにつけたままで、寝返りも起き上がりもできない。 で下の世話もナースコールだが、外科病棟には若いナースしかいなくて閉口した。申し訳ない。

 三度目が急性腎不全で救急車で都立広尾病院へ。左足が腫れ上がり、寝たっきりの点滴生活。大部屋で呼吸器科しか空いてなくて、いびきが異常に激しい。医療事故で問題になって数年後だけに引継チェックが細かすぎる。
 主治医にお願して東海大学病院に転院できてほっとした。

 たとえ骨折で元気でも入院生活というのは前向きな気持ちになるのは難しい。社会とか会社への関心も薄れて、新聞もTVニュースも見ない。単行本もパソコンも根気がない。当時のスケジュールを見ると、医師やナース、点滴薬の変更、検査、シーツ交換なんてことをびっしり書いてある。関心が狭すぎで半径2メートルぐらいにしか興味がないようだ。

 統計局によると日本全国に163万床あるそうだ。(一般病床が91万と精神病床が35万床など)
 その稼働率が90%なら、今、全国には147万人の入院患者が辛い思いをしているのだ。事情で入院できずに自宅か介護施設で同じような状況を含めれば人口の2%がそういう境遇なのか。

 健康は必要だ。

2010年2月6日土曜日

「ユダヤ警官同盟」上下

ユダヤ警官同盟〈上〉 (新潮文庫) (文庫)

マイケル シェイボン (著), Michael Chabon (原著), 黒原 敏行 (翻訳)

 PKディック「高い城の男」のような架空歴史物。 ドイツに原爆の落とされた第二次大戦後にアラスカにユダヤ人自治州が期間限定でできる。イスラエル建国は失敗し、自治州の期限もあと二ヶ月しかない。 その時期にヘロイン中毒のチェスプレーヤーの殺人事件がおこる。被害者はかって天童と言われ奇跡を起こす救世主という噂のある男。 その殺人事件を捜査するアル中の刑事。

 当然だが登場人物はユダヤ人ばかりで、いまいち理解できない文化や言動に悩まされる。表現も詳細すぎて人物や行動を描写するのに1ページ以上使うときもあり、翻訳者も大変だろう。
 物語としてへ展開も早いし、人物とその相互関係も興味深いもので読ませるのだが、日本人としては面白いとか理解できるものだろうか。

 「このミス」海外部門で三位だったが違うような。。

2010年1月25日月曜日

「カッコウの卵は誰のもの」

東野圭吾「カッコウの卵は誰のもの」光文社

 最新刊で久しぶりのスキーもの。「鳥人計画」で面白くなかったのと「また鳥か」で先週から買うのを躊躇するが、読みました。 奥付によると発行日が今日になってるじゃないか。これも一種の賞味期限問題じゃないかなw

 さすがに東野圭吾で、当然の読者の予想を中盤であっさり明かし、そこから二転三転させて、最後の数ページで伏線を回収する。  語り口、アイデア、100%の悪者がいない読後感のよさ、どれを取っても安心感のある職人の技術。

 こういう褒め方でわかると思うが、すこしだけ飽きた。あまりに演繹法で最後のページから順に書いたんじゃないかとさえ疑わしい。ほど

 父と娘、父と息子の話として読めばいいのかも。  そういえば母の影が薄い。 これに限らず東野圭吾で印象的な女性が少ない。 広末涼子「変身」 薬師丸ひろ子「レイクサイド」 を除けば、印象薄いか、どこか冷酷な女性像が多い。
 「白夜行」のヒロインが一番光っているのも、まるで描写がないからかも。
 こんな風にケチつけるのも東野圭吾のミステリが好きだからだけど。


 荻野監督が企画中の「浅草堂酔夢譚」という映画も、娘と父が主題で、ぜひとも東野圭吾を越える作品にしてもらいたい。

2010年1月23日土曜日

蝶野正洋25周年

木曜にグランドプリンス赤坂で記念パーティ。
所属団体を脱退声明の直後だそうで報道陣がすごかった。
格闘技どころかスポーツにも興味ないが、なかなか会えない社長を紹介してもらうために参加した。
20周年の時は東京国際フォーラムだったが、今日は遥かに派手な演出だった。

会場内は常人とは違う体格の食肉系の男と業界風のやわな男女ばかり。


2010年1月17日日曜日

トンデモ本

 題名に引かれてさきほど読んだ本がどちらも妄想本でした。こういう時にアマゾンは立ち読みもできないので困る。アマゾンのレビューの最初か二番目くらいの褒めてるのはだいたい担当編集者が書いているという噂がある。あまりアテにしてはいけない。

  「義経はジンギスカンになった」丘英夫
もともと生年が近い、ジンギスカンの前半生が不明、人気のある義経への願望などから生まれた由緒正しいとんでも伝説なのだが、その最新刊。
 ここでの根拠は、
モンゴル文字にカナに似た字がある、五十音順に近い表がある、蒙古人は皮のはずが鉄の鎧を着ていた、戦術が義経に似ているなど。
 著者は1934年生、大阪外大中国学科、丸紅勤務、蒙古が定年後の趣味らしい。

  「金正日は日本人だった」佐藤守
何冊もの北朝鮮本の引用だけで、ほとんど独自の情報はない。またか・・というような記載のコピペ本。私も1980年からの北朝鮮オタクだけにけしからんとも感じる。
 ただし一点だけ、朝鮮戦争中に金日成に暗殺されたとも噂される金策副総理が金正日の実の父で、なおかつ金策は日本人ハーフの日本軍のスパイだったという妄想が全開している。これは素晴らしい。
1939年生、防衛大学校、パイロット、航空自衛隊空将。定年後の趣味が北朝鮮ものらしい。空の守りは大丈夫だろうか。


 個々の事実はおそらく正しいのでしょう。それら事実の点から著者が恣意的にいくつかの点を選んで、線を結ぶあたりからおかしくなる。 さらに妄想のアクセルを踏んで線と線から面を描くとトンデモ本になる。妄想アクセルで速度が出ると、科学とか事実とか検証とかいう重力がなくなって空を飛べるようになるらしい。
 だいたい義経はいつ蒙古語を習ったのかとか、モンゴル人に源氏だと言っても関心しないだろうし、独裁者金日成主席が政敵の息子を後継者にするだろうか、そんな秘密を周囲に隠せるものか、という都合のいい点の事実がいくつかの前に、根本的な課題があるではないかな。
 専門家とディレッタントの違いがここにある。 ただし週末に読むには気楽でよかった、何の役にも立たないけど。

 「トンデモ本」と言えば と学会の山本弘だが、その「環境問題のウソのウソ」というのもきわどい本だった。確かに批判している武田教授も同じような文章を書きまくっている、どうかと思うのだが、山本弘もトンデモ本ばかり相手にしていると染まってくるのだろうか。

 昔、「滅亡のシナリオ」というトンデモ本の元祖があった。ノストラダムスの予言が的中する?のは予言ではなくて、それが的中するように陰謀団体が仕組んでいるから。というもの
その代表がヒトラーで、ナチスドイツは予言にあわせて、あえて作戦を失敗したり、最後にわざと第三帝国を滅亡させたというもの。 オウム真理教がその説を信じて、自分らも実行しようとしたという噂もありました。

 その著者が精神病院の院長で、世の中なにもかもに暗号が隠されていると信じていたそうだ。カルテからファンレターまで。患者とばかかり相手していると染まってくるのだろうか。
 精神病院の中で最も脳から電波を飛ばしていたのが院長だった・・・ そんな精神科医に診断してもらった患者・・すこし羨ましい気がする。

2010年1月11日月曜日

匣の中の夢

 おかしな夢を見た。
 不眠で悩む状態が延々と続く。
 寝返り、ため息、布団を穿いだり、CD、トイレ、水を飲みに行く、枕を変える、妄想する、寝返り・・

 これが夢でなくて半覚醒状態でないのは、寝室の窓とか入り口の位置が違う。トイレも台所の方向も異なる。
 目覚めても現実感がない。 トイレに行こうとして方向を間違えた。

 メタとか匣の中に似た夢なんだろうか。

2010年1月5日火曜日

「探偵物語」松田優作 薬師丸ひろ子

 加藤和彦といえば、フォーククスセイダース「帰ってきたヨッパライ」とかサディスティック・ミカ・バンドが有名だ。

1980年初頭の「うたかたのオペラ」「ベルエクセントリック」などを愛聴していた。 すこし自慢だが1979年に発売された初代ウォークマンを電車で聞いていた。 SONYプレスマンという記者会見録音用のカセットレコーダーからマイクを外してステレオにしたもの。 実はそれほどイノベーティブな製品化ではなかったのでないだろうか。 どちらも分厚い文庫本ほどの重量があった。

それらの絶頂期の映画音楽に「探偵物語」があった。

主題歌は加藤和彦の作曲ではないけど、全体の音楽監督で、すなおに素晴らしい。

女子大生とさえない中年探偵、の赤川ミステリらしい展開だけど心に残る映像と音楽だ。なにか最近ついある状況で見直した。(これは現在進行形か未来形の話)

なによりも松田優作と薬師丸ひろ子とのほぼ最終での探偵アパートでの長回しシーンでの二人の演技力のすばらしさ。 田園調布お金持ちの女子大生と、貧しい探偵との会話が10分は続く。何度見ても一部の瑕疵もない。


「ひとりで、さびしくないんですか? わたしいつもひとりでさびしかった!」 
「ひとりでいてさびしくない奴なんていないよ。だけど甘えちゃいけない時だってあるんじゃないか」
沈黙
「帰ります」
「・・・・」
「帰ります!」   (女子大生はまだ甘えてる。 ストイックに探偵は耐えている)   


(主題歌)


それから最終の成田空港につながる。

ここからのあまりに有名な二人の演技はもう書く必要もないだろう。

貧しい中年探偵と10代の女子大生お嬢様とのはかない恋。 いいとは思うが、こんな私にも、松田優作にも、二度とない想いだろうね。 いつまでも大切にしたい経験だが、薬師丸ひろ子がエスカレーターが降りるのを見守るように、もはや再現はいらない。 でも忘れないよ。(ここは過去の話)

渡米した女子大生が前向きな人生を進んだことを祈る。

2010年1月3日日曜日

コンシェルジェは必要だろうか? 書きかけ/途中

  • 宅急便の取次  いらない。フロントでの取次はよけい面倒。 宅配ボックスと引き取りに玄関まで来てもらう方がいい。
  • タクシーの配車。 いらない。日本交通のIVRの方が早いし正確だ。
  • クリーニング  汚れた衣類を若い女性に渡すのが抵抗がある。
  • レストランの予約  ほとんど頼んだことがない。直接の方が気軽。
  • 切手、電球、販売。   笑いでしかない
あいさつをしてくれるのは帰ってきたという気持ちになる。孤独な単身者にはありがたい。

あまり親しくなると、生活パターンを知られているようで緊張もする。 黙って帰宅したいときもあるし、同行している人を見られたくない時もある。別の入り口があるといいのだが。

  • 六本木ヒルズD棟  サービスアパートメントで、エレベーターから半地下のフロントか駐車場側に抜けれる。こちらはヒルズ中心への抜け道もあった。18階のラウンジには無料の朝食サービスがある。コーヒー、紅茶と4種類のいつも同じパンだけだが。ケチくさい中華ハゲタカ兄ちゃん複数が袋持参でこそこそ持ち帰るのが不快。
  • 六本木ヒルズC棟  ホリエモンや村上ファンドの頃で街宣車が煩いころだった。 フロントはB棟とC棟の中間で、前には広い車寄せがある。 夜を越さなければ煩いことを言わない気軽な無料駐車場でもある。B棟という地権者への等価交換のマンションには会議室や集会所がある。最上階はスカイラウンジとゲストルームでこれはC棟住人用。C棟下にあるスパは充実していた。三層で真ん中階がスパフロント、カフェ、更衣室、シャワーとジャグジーにサウナなど。 下層がプールとデッキ、上層がジム、スタジオ、エステのフロントとエステ施術室が5部屋ほど。トレーナーもエステシャンも一流だし、カフェの料理もあきない。週に一回休日だが元麻布、アークヒルズ、愛宕ヒルズなどのスパが利用できる。
  • パークレジデンシィズ(リッツカールトン) 車寄せではバレーサービスがあり、広い一階ロビーを通ってエスカレーターで三階にフロントがある。一階エレベーターからも各階にはいける。最上階にペントハウスとジムがある。サンルーム式のジャグジーとサウナもある。
  • 東京ミッドタウンレジデンス  一階正面車寄せと地下アーケードから13階のフロントへ。ラウンジと会議室がある。12階にはジムとせまい更衣室、トランクルーム、屋上庭園がある。
  • パークアクシス青山一丁目タワー  一階に広いラウンジとフロント、中間層にジム、レストラン、ゲストルームがある。車寄せにはバレーサービスがある。
  • 西麻布のワンルームマンション   これは1998年に新築購入物件だった。都心でペットが飼えるのと最上階には専用の屋上があるので購入した。当時としては最新のオートロック、宅配ボックス、客用駐車場など設備は充実していた。一階は最もよくてビルに囲まれて眺望はないが、専用の庭、ウッドデッキ、専用の地下室がある。梯子階段で下りていくと8畳ほどの部屋で湿気防止の換気扇だけある。楽器とかシアタールームとしては最高だろう。私の専用屋上は結局は何の意味もなかった。犬とボール投げするぐらい。
今から思って賢い選択だったなと思うのが、西麻布とC棟ぐらい。

  • 今のマンション。 高層ビルの最上階で下は小さな街。 地下駐車場は月極も時間貸しもある。高層ビルが二棟とマンション棟と区の施設。これら全体を管理する防災センターがあり、私のビルの副防災センター、管理はケン・コーポレーションで安心感がある。一階には宅配ボックスと小さな商談スペースだけ。専用エレベーターは一階と地下駐車場から最上階とその下のマンション層まで直結だが、オフィスビル全体を貫く荷物用エレベータがある。 清掃も警備もゴミ部屋もオフィスと同じレベルなので正確だ。オフィスと違ってマンションは窓の面した部屋でないと困るせいか各部屋の中央に大きな吹き抜けがある。あまり美しくない彫刻は別にして雨が降ると下層が濡れているのがエレベータに行く途中でわかる。