2010年3月31日水曜日

通しリハ

 99分ワンカット映画「浅草堂酔夢譚」の通しリハ。

 その早朝まで徹夜でミックスしたという音楽とセリフが会場内のスピーカーから流れ、その尺に合わせて俳優が演技して、その後ろをスタッフが走り回る。
 録音はしないので話したり音はいいが映り込みに注意して、私も二階から五階まで見学してました。脚本も微妙に代わり、設定の矛盾が減り、物語に深みが増す。

 キャストにすこし変更があって青年海外協力隊やパブロンのCM出ている女優が起用される。主演変更後のリハということで荻野監督から招待される。 自然な演技で、幼い頃に母を亡くし父を嫌いながらも似たバンドを選んでしまう複雑なヒロイン役にはまっている。
 
 火曜の朝から無給の映画好きの若者が集合しているのは素晴らしい。

 昼に近くで監督、プロデューサー、俳優らと反省会?ですき焼き屋に。 とはいっても99分一発勝負だけにリハでも同じ。音源で尺とかテンポが合わなくても止めないで進んでいく。ふだんのビジネスの様相とも違うね。それだけに何とか乗り切った高揚感もある。
 同じテーブルの主演女優は鍋担当としてマメで、育ちのいい家庭らしく、会話も気配りできる。美形で抑制あって才能ありそうで羨ましい。



監督と主演。 

2010年3月28日日曜日

「ロスト・シンボル」

ダン・ブラウン「ロスト・シンボル」角川書店

 上巻の前半はどうも退屈で、登場人物が少ないのはいいが場面も少ない。 猟奇的な事件を前にして主人公と日系女性CIA局長との敵意むき出しの延々とした会話に萎える。途中からはいつもの小さな謎を出しては半場解決するを繰り返す本調子になる。

 シリーズとしてはあまりラングレン教授の活躍がなく、むしろ進行を妨害しているのでは? 師匠に与えられた課題を熱心に解く優等生のようだ。  閉所恐怖症でMRIにも瞑想と妄想が必要というのも実感。

 フリーメイソンと33の数字にこだわる点で、脊椎の33?というのも、腰痛持ちには共感。それじゃ33クラブのある東京ディズニーランドも関係なるのか。

 ワシントンDCの一日観光旅行には、ローマやパリ以上に行きたくなった。饒舌な説明おおくて、驚きは多いが大きくはない。 愛国心あって原理主義者でないアメリカ人でないと面白くないのではなだろうか。。ダメ本というのではないが期待が大きすぎた。 文庫になってから読んでも十分。

 口絵の写真や下巻カバー裏の地図は早めに見ておくこと。下巻にのみに登場人物表も早めに見ておく方がいい。

2010年3月25日木曜日

腰痛

年をとると不調が多い。最近は腰痛に悩まされる。

 ヘルニヤなのど内科性のものではなく、6年前の圧迫骨折で変形した第一胸椎が負担になっている。
 原因が明確なら不安はないが、気持ちいいものではない。 花粉症と似ていて、重病ではない不快症状であまり同情もされない。

 持病のある人は儀式のようなものがある。私はマットレス、腰枕、コルセット、保温など。寝る姿勢など。
 ここ数週間どうも痛いが、昨日は特にひどかった。雨とか気温の変化によるものだろうか。軽いノートパソコンは便利で、腹に乗せて使える。 アイフォンをスティーブ・ジョブスが思いついたのも入院中じゃないだろうか。

 退院する時に医師から「一ヶ月ほど自宅で安静にしていれば治るが、将来も腰痛になりやすい。長時間の運転や重い荷物や不自然な姿勢に気をつけて」
 その通りでサスの固い車はきつい。タクシーにもグレードがあり遠くからでも車種が見分けられるようになった。プリウスも後部座席は固い。

 一番の治療は背筋を鍛えることなのだが。。
 
 ティモシー・ライバック「ヒトラーの秘密図書館」文藝春秋 によると13.000冊にものぼる蔵書が残されているという。 読みにくい本だが、要するに「独学が偏りと変な思想に傾きやすい」という意味だ。

 フィットネスクラブでコーチをつけずに適当にやっていると、どうしても気軽で運動した気分になりやすい器具に偏る。  歩行とかペダルとか胸や腕を鍛えるのは楽しいし達成感もある。最も地味なのが背筋を鍛える器具でだんだんやらなくなる。 独学の落とし穴と同じだろう。



独学

2010年3月23日火曜日

 最近やたらと動悸するし、血圧計で異常値で、いやいや医者に行く。
 会社のビルにある古くからのクリニックだが、どうも対応がテキトーなのか、ここ数年は社員からも評判が悪く、確かに患者数も減っているかなという医院。 たぶん四年ぶり、ところが受付もナースも健在で、私を覚えてくれている。健保のみだから私も社員も落とすカネはほとんど同じなのだが、そんな事を気にしないような、のんびりした雰囲気が好ましい。   同じ初台にあるリゾート会社系の六本木にあるクリニックとは違うようだ。

 あまり社員からは評判のよくない医者だけど、質問すると的確(たぶん)な回答で、確かに怠慢なところあるけど、推測だが、若い人と受診しても、一瞬で「大した症状でない」判断して適当な対応するのも、まあ効率的なのかも。  だいたい私も同じ健保患者にすぎないが、55歳独身男性で、明らかに「危なそうな患者」だろうから。

・頻脈と高血圧でインデラルを処方してもらったが、一晩で脈数も血圧も正常値に。
・花粉症でクラリチンをいうと即決。
・ところが「酒依存でシアナミドを」を言うと「肝臓に危険。専門医に相談を。私はわからない」即断

 こういうのが名医とは言わないが信頼できる医者だろうね。 最近の医薬の進歩もすばらしい。 近くにまあ信頼できる医者がいることもすばらしい。 医薬業界の2010年問題も特許なんだし、私たちからはいいことじゃないかな。

 東京オペラシティクリニックです。 

2010年3月21日日曜日

メディア・マーケティング進化論


朝早いのはいいけど満席で圧迫感があり、腰痛もちにはつらい。
興味深い話で時間がたつのは早い。 ただブーズ・ア・・ンドカンパニー(社名が変わったようだ)の岸本氏が坊ちゃん顔で、わが総理を若くしたようで、笑いそうでなるべくパワポに集中しないと。。

要旨は、、
・広告業界マスからネット広告への時代変化でROIが重視されるようになった。
・雑誌はもっと厳しく、ゼクシィ、たまごクラブ、小悪魔アゲハのような絞り込んだ読者層むけでないと収益が成り立たなくなってきた。
・ネット広告は新聞広告を超えたが、今後はビローザライン(フリーペーパー、交通広告、折り込みなど)や動画を使ったクチコミ公知(ユニクロ、フィンツ、日産GTR)やアンビエント広告が増える。
・クライアント対代理店対メディアの関係が日本でもアメリカ型になる。
・企業の広告責任者もよりCMOとして広告のROIを認識せざるを得なくなる。
・しかし広告のROIの計算は難しい。適当でいい。

他にも有益でヒントになる素材が多かった。 また詳しく書いてみたい。


2010年02月18日 16時00分
ケロッグ経営大学院 モーニング・セッション
『メディア・マーケティング進化論』~消費の「生態系の変化」にあなたはついていけるか~
3月19日 六本木ヒルズでセミナーを開催
森ビル株式会社

.世界最高峰のビジネススクール、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院日本同窓会とアカデミーヒルズが送る知の交流。

同校教授を始め日本や世界で活躍する卒業生や関係者を招き、講演やディスカッションを通じてケロッグならではのカジュアルな雰囲気のなかで、マネジメントの最先端やリーダーシップの真髄に触れる朝食会のシリーズです。

森ビル株式会社が運営するアカデミーヒルズでは、大好評のシリーズ第10弾として、、ケロッグの卒業生であり、20年以上にわたり金融・サービス・自動車などの業界のマーケティング領域のコンサルティングに従事してきた岸本義之氏をお招きして、消費者の行動変化から広告とメディアの将来を読み解きます。
http://www.academyhills.com/school/detail/tqe2it00000b89cz.html
■セミナー内容■
広告をめぐって起きている大きな変化。

その要因の一つは、近年の世界危機不況を受けて広告費削減の動きが加速していること。そしてもう一つは、旧来型の広告メディアから新たな広告メディアへのシフトが起きているということです。

前者の要因だけならば、時期が来ればまた広告が戻ってくるかもしれませんが、後者の要因が同時に起きている以上、昔の姿に戻ることはありません。

このような変化を岸本氏は「生態系の変化」と呼ぶべきだと言います。

消費者のメディア接触行動・商品購買行動は、かつてとは全く違った姿になっており、生息地帯が変化してしまったようなものだからです。そうなると、消費者を追いかけるべき企業のマーケター・広告主もまた新たな生態系に生息地帯を替え、行動様式を変えなくてはならなくなります。その結果、メディア企業やマーケティング・エージェンシーもまた、生き残りのために変化を強いられているのです。

今回のモーニングセッションでは、ケロッグの卒業生であり、コンサルタントとして長年マーケティング戦略に携わってきた岸本氏が、広告主・マーケターの立場から広告業界に起きている変化を解説し、その将来を展望します。

広告主・メディアは何を考え、どう動くべきなのか。

広告に関わるすべての人に必携の教科書といわれる岸本氏の近著、『メディア・マーケティング進化論』をもとに、新たなマーケティングにおいて求められる能力について解説します。

詳細はこちら
http://www.academyhills.com/school/detail/tqe2it00000b89cz.html

■セミナー詳細■
ケロッグ経営大学院 モーニング・セッション
『メディア・マーケティング進化論』
~消費の「生態系の変化」にあなたはついていけるか~
・日時:2010年3月19日 (金) 8:00~9:30
・講師:岸本義之 (ブーズ・アンド・カンパニー株式会社 ディレクター・オブ・ストラテジー)
・場所:六本木ヒルズ森タワー49・40階 アカデミーヒルズ(東京都港区六本木6-10-1)
詳細&お申し込みはこちら
http://www.academyhills.com/school/detail/tqe2it00000b89cz.html

2010年3月18日木曜日

永井するみ「ダブル」双葉文庫


夜中に起きて手にとり、つい先程まで読んでしまった。 今からまた寝ます。


男性週刊誌で、記事アンカーとか編集部の雑務をしている取材記者を志望する29歳の女性。
妊娠4ヶ月ぐらいの大手企業に務める夫と幸福に暮らす29歳の専業主婦。

調査する粘着質の独身女性とあっさりした疑惑の妊婦。 同年の二人の女性のサスペンス。

他には女性の上司の編集デスクと植物系を先取りした彼氏、妊婦の母と妊娠友人、

さらに外見も性格もKYな肥満女性とそのSEでオタクな彼氏、小柄でさえない外見の大手企業のシステム保守をする中年男と痴漢冤罪ゲームする女子高生、近所を徘徊する色ボケ老人とその息子。  

肥満女性と中年男と色ボケ老人の三人が被害者。

私にはどれも共感できない登場人物だらけで、もちろん妊婦の日常とか心理はまったくわからない世界でもある。

2006年初版という微妙な時期、女性ミステリー作家への私の偏見とあいまって、大丈夫かな?というメタな読書不安が続く。これもサスペンスだろうか。。

「もしかして性別の叙述トリックでは?」
「ここまで疑わしい人物が犯罪するのか?」
「三人の被害者に関係する人物が限られている中でどうやって決着させるのだろうか」
「大丈夫かな? 読み終わって後悔しないだろうな」

 新本格推理になれた読者ほどサスペンスある小説かもしれない。  叙述トリックだったのかどうかも最後までわからない。

真相の告白のあとの展開もミステリとしては斬新な処理。
そういう意味で一周遅れに見せかけた、一周ズルしてゴールしたようなものかも。

 文庫版ではあたかも「アエラ」にでも出てきそうな著者インタビューが付いている。 ここに虚偽はないけどまんまミスディレクション。 先に読むと余計に騙される。 

2010年3月13日土曜日

レコメンドの悲哀

 現実でもヴァーチャルでもレコメンドから何を受け止めることができるか。 なにも紹介料が欲しいのじゃない。でも足跡は残して欲しい。

 カタログハウスと言う会社がある。とても尊敬すべき、有益で、、、かなり自己中な会社だ。今月号の「文藝春秋」4月号だから一昨日発売に「大人のの社会見学通販生活の謎」柴門ふみ の記事が面白い。
 どう説明したらいいか、廃刊続きで残り少ない総合月刊誌だからぜひこれぐらいは購買してほしい。 とりあえずカタログハウスのサイトを見て。 実は(といってもまったく関係者じゃないけど)先月から複数のサイトを統合してようやくECサイトになったのだ。「火曜だよ通販生活」とかのサイトが並列していた。  今月から、、
 http://www.cataloghouse.co.jp/
ようやくサイトが統合してほとんどの商品がアップされたか、、でも、クレジットカードはリアル店舗に行くか、名前忘れたけど、なんとかICでないとダメとか、店は水曜休みとか、コールセンターはいろいろ制約多すぎ。すごく自己中で、なんとも、うやらやましい小売なのだ。

 こういうありえない事を平気でできるのが、商品選択力と顧客からの信頼感が源泉だ。 彼女が「文藝春秋」で私が言うのは失礼だけど、単なる顧客(だよね?)がここまで記事にできるのは凄いとは思う。 でも私も顧客で、一応はダイレクトマーケティング業界の人なので、少しは補足できるかも知れません。

 創業者はとんでもなく独創的な人で、五年前ぐらいに業界新聞が主催する「通販生活のなんとか」セミナーが明治記念館で盛況でした。 熱い視線の、おそらく通販業界の幹部らの前で、司会の挨拶とともに登場した創業者はカジュアルな格好でテーブル前の椅子に座りマイクを直すとタバコに火をつけ、低く挨拶。 資料もなければ、黒板も、ましてプロジェクターなんてない。

 ちなみに会場内は禁煙だったが、創業者は事務局に灰皿を自然に替えさせるほとの、場の支配者というか、誰もがそれを許すようなコンテンツがあった。 正直いって「私あんな存在にないたいものだ」思わせるものがある。 「仮面の告白」で三島少年が「私はあれになりたい」と下賤な職業の若者に抱いたほどの思いを感じた。

 で、その通販生活。 すばらしい。 でも、問題はネットの時代では誰でも知ってしまうのですね。
論語でいう「民よらしむべし、知らしむべからず」の逆になるのだから。

 下の写真のように、掲載商品はひとつだが、一度買うと、つい検索してしまう。で、直接購入したのが右の三つ。 中高年が美容製品を批評してもしかたないけど、この日本酒由来の化粧水は違うかも。もとは通販生活から。

 私もカタログハウスの常連客なんだが、安ければいいというのでなく、種類を選択したいという思いで製造元のサイトを覗くと、いつのまにか直販とうか通販してるんだね。  
 
 うーん、友達に紹介した恋人がいつのまにか・・!!  に近い悲哀かも。 

レコメンドは悲しい。





 

2010年3月8日月曜日

夢の続き

 金曜に雑踏にもまれてから体調をくずして、約束を伸ばして週末は寝たっきりに。自宅の一階にコンビニが二軒とミニスーパーがあるのだが、そこに行く気もしない。
 点滴とナースコールのない病室生活。となりが大学病院だが「休めば治る」で二日半。 時間の経過もさだかでない、薄暗いと夕方なのか早朝なのかも分からない。

 夢をたくさん見た。 というか起きても寝たままなので夢を忘れないだけだろうが。REMには必ず夢をみる。犬とか猫もうなされたり、嬉しそうに脚を動かしたりしていた。

 同じ状況の夢を繰り返しみた。 だんだんと「進化」していく。

 ひとつは悪い夢で、物を失う。財布を落として、さきほどの喫茶店だろうと戻る途中にカメラをなくしているのに気がつく。「進化」すると調べに戻る途中のタクシーに書類を忘れて、歩きながらケータイで忘れ物センターを探す。 そのケータイもなくして、ポケットの現金も失い、タクシーにも電車にも乗れない。公衆電話でも番号を忘れた。・・・もう諦めて家に帰れよ・・・とも思うのだが悪夢の最中の私は妙に前向きでなんとか解決しようと・・・

 これこそ最悪の、まあ経営者が借金地獄と自己破産へのあがく道にも近いのかも。

 次は楽しい夢で、まさに夢のような体験だった。 私は大きなキャンピングカーに乗って旅行している。私は清里にトレーラーハウスがあるが、キャンピングカーに乗ったことはない。 この車は大きなベッドと台所、トイレ、ダイニングテーブル、書棚、薄型モニター、AVアンプ、事務机とか。寝たまま移動するのは気持ちいい。ベッド横に窓がある。

 運転席と助手席には私がよく知らない若い女性がいる。客席側から呼べば助手席側から来てお茶とか話相手に。どこかの旅行サークルの女子大生なのだろうか、何日かで交代していく。日本国中の観光地と温泉地めぐり。運転中に助手席でガイドブックで研究して着いた先で案内してくれる。ただし夢だからデタラメで北アルプス麓から熊本まで翌日に行ける。 夢の何度かのうちに「進化」もして、衣装やタオルやシーツは宅急便で彼女らの実家に送って洗濯して、次の訪問先の旅館かホテルに宅配される。シーツは毎日新しい。夜、酒ととともに大音量で観るDVDも同じく彼女らの実家宛にDDMとDISCUS月間レンタルを交互にして訪問先に届く。・・・

 これはビジネスになる・・・かな、うーん。 私の趣味で女子大生だが、運転だけなら男子のほうが安心感ある。男女の学生が交代していくなら、いい経験にもなるし、一種の彼らの出会いだろうし、旅行、キャンプ、温泉、車でならいいバイトだし、クライアントの要求にも合っているかも。

体調はいまいち。

2010年3月3日水曜日

行政の事業仕分け

 今日はアカデミーヒルズで構想日本の加藤秀樹氏による講演。
http://www.kosonippon.org/index.php
120名席だが欠席者少なくほぼ満席。

 カネだけじゃない六本木ヒルズは先週の竹中平蔵ランチョンセミナーもそうだったが、経済よりも政治の時代なのだろうか。

 知らなかったが構想日本の事業仕分けは2002年の岐阜県から始まって多くの県や市で実施されているもの。自民党時代の2008年にも外務省 財務省 環境省 文部科学省などでも見直しされていたそうだ。