2014年3月2日日曜日

ローリング・ストーンズ

2月26日はストーンズの東京公演の初日。

この日は形式的なものだが提携契約に関する臨時の取締役会があって、非常勤監査役のメルケ博士を含めて会議があった。 私にとってはそんな儀式よりも重要なイベントの日なのだ。

いくつか社内の打ち合わせすませて夕方に早めに東京ドームに向かう。
やはり私のように早めから待機している人が多くて、レストランなどはどこもいっぱい。
5万人というのは半端でなく、開場はるか前から入場の荷物検査は渋滞したいる。

うるさく言われるカメラ、撮影できるスマホだが、開演すると三割は堂々と頭上のあげている。 たぶんこの夜に一度も撮影しなかった人は10%もいないのでないかな。 しかしiPadふりかざすの は邪魔だよ。

私の席は花道に沿ったGC席という定価で8万円、ヤフオクでは書きたくもない金額だ。 松田聖子のディナーショーの四倍はする・・

そのくせ、私の前の六人は、開演後60分ぐらいで急にいなくなった。 業界風だけになんかのコネ席なのだろうが、何の用だったのか? 
おかげで後半は前方の一列がいなくなったので、とても眺めがよくなった。 とにかく一曲目からアンコールまで、全員が立ちっぱなしなのだ。 ミックジャガーもほとんど休憩とらないし、キースリチャードのソロでも立ち見は止まらない。

B席でも14.000円だし、まして私の周りは最低8万円だけに、団塊の世代が中心だが、見たところサラリーマン風は少ない。 それなりに余裕のある層だろう。 服装もオシャレでもないが、ユニクロかゴルフ服みたいな人はいない。
ほぼ職業も正体も不明な初老ばかり。 これがプラチナ世代だろうか、、

六本木ヒルズレジデンスC棟に住んでいた頃の、私でも平凡に見える、無名性の安心感があった。  ミッドタウンでも青山一丁目でも西新宿でも、今の歌舞伎町と二丁目と新大久保の中間地帯のマンションでさえ、私は少し異質なのだが。。東京ドームのGC席に都会の匿名性の安らぎを感じた。 プライバシーの「放置され忘れられる権利」だろうか。

それにしても平均70歳のバンドで、ドラムもギターも若手のサポート隊もおらずに、ガチで演奏している。 身体の鍛え方とか柔軟さ、練習など大変だろう。 いまさらカネかせぐなら、もっと楽にリミックスとか特別版とか出せばすむだろうに。 これも自己実現なのか、充実感なのか。

二時間まったく手を抜かないプロの演奏に感動した。













 
<ザ・ローリング・ストーンズ 2014年2月26日 東京ドーム セットリスト>
Get Off Of My Cloud (一人ぼっちの世界)
It's Only Rock 'N' Roll (イッツ・オンリー・ロックン・ロール)
Tumbling Dice (ダイスをころがせ)
Wild Horses (ワイルド・ホース)
Emotional Rescue (エモーショナル・レスキュー)
Doom And Gloom (ドゥーム・アンド・グルーム)
Bitch (ビッチ)
Honky Tonk Women (ホンキー・トンク・ウィメン)
Slipping Away (スリッピング・アウェイ) ※ゲスト:ミック・テイラー
Before They Make Me Run (ビフォー・ゼイ・メイク・ミー・ラン)
Midnight Rambler (ミッドナイト・ランブラー) ※ゲスト:ミック・テイラー
Miss You (ミス・ユー)
Paint It, Black (黒くぬれ!)
Gimme Shelter (ギミー・シェルター)
Start Me Up (スタート・ミー・アップ)
Brown Sugar (ブラウン・シュガー)
Jumpin' Jack Flash (ジャンピン・ジャック・フラッシュ)
Sympathy For The Devil (悪魔を憐れむ歌)
~アンコール~
You Can't Always Get What You Want (無情の世界)
Satisfaction (サティスファクション) ※ゲスト:ミック・テイラー