2011年12月27日火曜日

スエズ運河を消せ

"the war magician"
デヴィッド・フィッシャー 柏書房
第二次大戦での北アフリカ戦線。
ロンメル将軍率いるドイツ軍とイギリス連合軍が対峙している。

そこに代々続くマジシャンのマスケリン家に生まれたジャスパーは40代。戦場に行くには高齢だが志願した。
希望通りアフリカの砂漠に派遣され、数人の変わり者兵士が集められた。
これをマジックギャングと名付けた。

戦車をトラックに見せかけ、段ボールを戦車に偽装し、偽の大砲をつくりダミーの兵士を組み立てた。

アレキサンドラの軍港を数キロ離れた浜辺に「移動」させ照明と対空砲火だけ本物にしてドイツ空軍の爆撃機を錯覚しむけてムダな時間と爆弾を浪費させた。

スエズ運河を上空から錯乱させる方法を考えだした。

張りぼての潜水艦、はてはボロ船を軍艦にも変えた。

中盤の山は、ドイツ軍と内通していると疑われるエジプト王の宮殿で無線機を探すため、ジャスパーはステージマジックショーを提案した。運び込まれる人体交換や、ジャスパーが自在に移動する七つの箱に、イギリスの諜報員が隠れている。かれらが宮殿の各部屋をジャスパーのショーの二時間でドイツ製無線機を探すのだ。

後半の山は、この戦争も決戦になるのだが、ドイツ偵察機もだんだんと目が肥えてダミーを見破り始めると、ジャスパーは「わざとばらして、そうだと自己満足している間に次のトリックを仕掛けよう」という意味のマジックでよく使われる手法をとる。 「イリュージョンは客が(この場合はロンメル将軍だが)見たいものを、見たと思いたがるものだ。それを利用する」

戦争で重要なことは敵に作戦や集中地点を見破られないことだろう。偽装とか謀略とかカモフラージュはマジックにも推理小説にも通じる原則だ。

小説形式で書いてるしジャスパーの内面の思いなど作家的想像力もあるが、すべて実話だ。
だから結末は誰もが知っている、まさに歴史なのだから、それでも推理小説のように563pを一日強で読めるのは文章もそうだが、共感と、ハウダニットな好奇心だろう。

2011年12月14日水曜日

ハウステンボス

先週の土曜と日曜に「日経トップリーダー」誌のセミナーで佐世保のハウステンボスに行ってきた。
HISの澤田会長が社長で月の半分はテーマパーク内のホテルで生活しているという。

12/10からは港側の出入り口に角にマジックキャッスルが期間限定ではじまっていた。
ホテルヨーロッパが宿泊先ですぐ目の前にある。
セミナー参加者との懇親会のあとの22時からの最終回に。

施設は凹型に一般席、中部分がVIP席、上にステージがある。
シュート・オガワなど四人のマジシャンが交代で三人が一日五公演ぐらい。
最初の20分が二人で、VIP席の舞台側と後列で一般客にも見える中央に来てクロースアップを交互に演じる。
よくできた形式でVIP席の前部分の客はまさにクロースアップだが後方は見えない。
VIP席の後ろ部分は階段状の一般席にも見せるホッピングのように。

後半がステージでのサロンマジックを15分。
顧客の入りは一般席は八割がた。帰りの階段では十分に満足したようすだった。

http://www.huistenbosch.co.jp/event/magic_castle/

ホテルに帰ってエレベータに乗ると恋人同士の女性が私の階を押してくれた。
「ありがとう、エリさん」
不審げな彼女に「エリさんは30分前に有名人でしたから」

2011年12月11日日曜日

くるみ割り人形

文化学園大学の卒業論文?
http://kurumiwari.higoyomi.com/
前にも何度か書いててた季節がきたんだな。
これは「浅草堂酔夢譚」荻野監督が演出の四年生によるファッションショーであり歌劇であるガールズショー。
「くるみ割り人形」だからチャイコフスキーでいかにもクリスマスにふさわしい。

私の歳だとEL&Pのライブ「展覧会の絵」のアンコール曲かな、
http://www.youtube.com/watch?v=rX0vOYwHj30
ここではホーナー・クラビネットで、だからナットロッカーだと思っていた。 くるみ割り人形なんだからナット・クラッカーなんですね。 よく考えれば当然だ。

これみよがしな楽団の配置も後方で控えめで、派手なバトンとかもなく、荻野監督は遠慮がちに「今年はこじんまりとしていて」でなくて最良の作品じゃないかな。

2011年11月30日水曜日

ザ・ウォール

吉祥寺バウスシアターでの古い映画。
爆音というライブなOAシステムを並べたものだけど。
一人で最前列で中央で、自宅の65インチのヤマハ7.1なんてダメだね。映画館しかない。
これだけの映像と音響はいい。

自宅の西新宿からは近いけど吉祥寺はとてもいいね。
初めて行った欧風カレーの有名店なまめ蔵はまあいいねだったけど。
おしゃれな二人連れが多いのでそう思ったのかも。

2011年11月16日水曜日

インプラント完了

ようやく終わったインプラント。

 
ミットタウンデンタルクリニック
担当の女性院長がカルテを見ながら「2008年からですよね。途中ブランクありましたが、長くかかってしまいましたね」
鏡で見ると美しいかどうかは別にして色も形も自然だ。「これがBMW5シリーズほどなんか・・」

今日は二時間半かかって疲れた。

檜町公園のイルミネーションはあんまり変わってない。地球が追加だろうか。
  正確にはミッドタウンガーデン側だが。

 帰りに腰に負担が。歯医者ではつい緊張して変に力をいれるからか。 腰痛というかだるい感覚で、それほど苦痛ではないが久しぶりで気になる。 横になって数時間で治った。
これが癖になっては困るが。
 
 

2011年11月4日金曜日

ステキな金縛り

 久しぶりに六本木ヒルズで映画と食事してきた。
「ステキな金縛り」
三谷監督の映画は分かりやすい話と知名俳優で観た後の食事での話題が盛り上がる。  「有頂天ホテル」 「マジックアワー」 など今でも、料理の内容とか相手との会話(でも断片たぶん私の脳に都合のいいい部分だけ)まで覚えている。

 それから遅くなって66プラザつまり2階にトラックが何台も並んでいる。翌日からイベントの準備。
しかしどこから搬入したのだろうか。

 グランドハイアットのボールルームではよくAUDIやBMWの新車発表会をするが、専用のクレーンがある。 100階の上海ヒルズ(なぜか中国政府の規制で環球金融中心という名に)最上階の宴会場まで車を運べる巨大エレベータがある。
森ビルは車好きなんか。

 新しくできたクロスポイントつまり西麻布交差点の方向に行くと、ちょうどトラックの搬入中だった。 こんな所にエレベータと言うかクレーンなのかあるなんて!

 10年前に買った西麻布三丁目のマンションからヒルズに来るときには必ず通るエスカレータの横。よく考えればしょっちゅうイベントや改装してるのだから当然なんだ。まさか手で運ぶ訳もないんだし。



何も考えてなかった自分があほらしい。

2011年10月22日土曜日

クラブ オン ザ パーク

今日はクルーザーに乗る予定だったが、ヤマハに確認すると波はないが雨がきつい。出航は可能だが雨では楽しめない。漁船じゃないんだから。

近くのパークハイアット東京に行く。

朝から行ったのに疲れて眠ってしまい夕方に。 ここは男性側だけで側に三つも休憩室がある。 都庁側の窓に面した部屋、暗い部屋、リビングのような休憩室。明るい部屋ほど人気がある。ここは適度な客がいてマシンに力が入る。六本木ヒルズレジデンスは土日は混雑しすぎだが、リッツカールトンは広い敷地に私一人のときも何度かあった。 隣で走る人がいないとすぐ止めてしまう。

プールとマシンが47階で天井から空が見える。広い風呂とサウナが三室もある浴場が45階。ここに更衣室と休憩室とエステがある。
新聞や雑誌を読んでると眠ってしまい、寝汗をかいてシャワーとかしてると夕方だった。 
出ると雨はやんでいた。自宅は新宿中央公園を挟んだ向かい側。

帰宅するとポストに思いもよらない郵便物があった。




2011年10月13日木曜日

FCCJ他

 私らしくもない忙しい日だった。
午前中はFCCJ 日本外国特派員協会の入会手続きで有楽町に。
結構審査の厳しくて職歴とか会員二人の推薦が必要。古いビルの古い施設だが、歴史の重みが感じられる。場所は一等地でレストランからの景観もいい。

時間があって、アメ横と秋葉の私の店に。 富士の3Dを届けに行く。 ソニービル経由で会社に。空き事務所スペースを探しに。増床だが東京のオフィス事情は厳しくてビル管理会社も愛想がいい。

夕方は元国税庁OBだらけの税理士事務所のセミナー。 いわゆる税理士の二階建てを目指したエヌエムシイ税理士法人で、私の会社はここと顧問契約している。 「デジタルデータはどこまで追跡されるのか」で、元東京国税局調査部の情報技術専門官の講義。

電子化しただけでむしろ税務当局に有利な状況ともいえるそうだ。頭が痛くなる。 ビルの地下に焼き立てパン屋があって、なんでパン屋のバイトの女の子は可愛いのだろうね。 こっちの方がいい。元国税調査官とはいえ愛想はいいけど眼つきが怖い。

2011年10月7日金曜日

ホスピタリティ

 一昨日は伊勢丹メンズのライカから手書きで撮影セミナーの案内。こんな講習費で儲かるわけもなく、ブランド維持と次につなげるのだろう。

昨日は明治神宮会館(信濃町駅の明治記念館とちがう神宮の奥にある古い劇場)で東京都赤十字社の大会での寄付金の表彰式。紀子さんがあいさつ。こんな退屈な儀式は大変だろうな、雅子さんが切れるのもわかる。



今日はリッツカールトンのタワーズグリル。片側が見えず東京タワーは20時からピンクになった。 角の最上席に案内される。前々日からの予約で調べたのだろうが、電話口でフルネームで「いつもお世話になって」のデータベースがいい。 食事はじまってしばらくすると懐かしい顔が。「福富さん元気ですか」「あハンス!こっちに転勤か?」「いえ福富さんはVIPなので連絡がありましたので来ました。今も同じです」「レジデンスはどう?福島で逃げた居住者いるんじゃないか」「いいえ、稼働率は地震の後もこう伸びてるんですよ」「いいね」「腎臓はどうですか。ご両親は健康ですか」
どこまで記憶かデータベースなのかわからないのがいいのだろうね。 

ハンスさんはもう3年か4年以上前に私が住んでいたパークレジデンシィズでのマネージャー。

2011年9月24日土曜日

山王病院

先週は腹水が貯まるので利尿剤をもらって楽になった。その原因が肝臓でさらに酒なのだが。。
「来週また」若い医者に言われて「上海なんですが」 「え・・それじゃ心配だから土曜に来て」


今日は血液検査のあとで消化器内科へ。土曜の午後はさすがに空いている。ほぼ飲まなかったのなんとかで数値は改善している。「では再来週に、紹興酒はやめましょう」 「はあ」

売店で買った「サンデー毎日」で、東電の清水前社長が購買したタワーマンションの抵当権を地震後の4月に抜いている。一億円をどう手配したのか? 入院中だった時期だろ。

青山通りの赤坂側の43階建て2009年6月に新築・・・この近くじゃないか。もしかしたら、パークコート赤坂ザ・タワーじゃないか! 暑い日だったから新築から数ヵ月後に見に行った物件だ。
http://www.31sumai.com/mfr/A7014?banner_id=g401&cid=listing
周りは広い庭で、何方向の出口がある。 広いロビー、ラウンジ、スカイラウンジ、屋上にウッドデッキ、地形を利用した半地下の車寄せ・・

明日から上海から杭州。地震のない地にはこれぐらいタワーマンションじゃないだろうが。

2011年8月15日月曜日

名古屋

先週末から名古屋に。
ある趣味のコンベンションだが、それを仕事にしている人もいる。
なつかしい再会も、
カズ片山、ヒロサカイ、安田悠二、ボナ植木、ふじいあきら、藤本明義、セロ
目的はもうひとつ、自分の会社の懇親会での出演の打ち合わせ。

成長している国と成熟した国の違いを思い知らされた。

2011年7月31日日曜日

香港・マカオ

先週は香港で暑さに疲れた。
初日が香港島の金融中心にあるプライベートバンクのUBS香港支店に。規制の多い日本向けに日本チームといっても日本人は少ないが。ブッキングセンターはスイスとシンガポールと香港にしかないだけに対日本の富裕層むけの中心。
歩いて監査法人のKPMG香港支店に。説明はあずさ監査法人大阪支店からの出向。こちらの資格はないので署名はできないそうだ。弊社と同じく経歴から推測だがエンロン事件で青山からあずさのようだ。 
その後はトリム(路面電車)に乗って北角市場とかシティスーパー(西武百貨店の撤退に残った社員が地元資本との合弁の高級スーパー)など。
泊まっているのペニンシュラホテルの内部ツァー。これが一番よかった。 SARS(鳥インフルエンザ)で観光客がゼロの時もホテルマンが給与を返上したという。福島問題での日比谷でもそうらしい。 さすがに公開しないオーナー企業らしく、ロールスロイスやミニなどの社有車?オーナー車?の経費も使用も適当で、スィート客に貸したりしている。どちらもBMW買収以前の英国車だし。
ツアーでは厨房もなによりも最上階にあるオーナー専用室まで案内してくれた。古い航空機の内部を模したラウンジだが、飛行艇の模型や写真があり、出口とあるドアからヘリポートに。そこに社用機なのかオーナー機なのかヘリがある。  レオナルド・ディカプリオ「アビエーター」のハワード・ヒューズのあの時代。
午後の茶は日比谷で飲むよりいい。
スィートから海峡を望む窓には三脚の望遠鏡がある。日比谷のスィートからは皇居と宮内庁の望む窓に同じ三脚の望遠鏡がある。




二日目は客家(ハッカ)の鄧氏一族の霊廟。 1350年というからモンゴル軍の中原制圧に追われて香港郊外まで逃げたのだろうか。 平家落ち武者か西部の白人のような、未開の地での誇りと都落ちのアンビバレンツな生き方が教育と団結に向かったのだろうか。
香港国際空港を改めて視察。到着口の数百メートルに市内向けの列車が止まり、市内中心駅からチェックインができる。
マカオに。ラスベガスほど密集してないがカジノホテルの巨大さは同じ。とりわけ最新のギャラクシーは斬新。カジノにしてはとても明るい。ポルトガル風の広場や教会跡など香港とは雰囲気も違う。なにより戦争被害がないので古いのが残っている。

三日目は香港ディズニーランドだがあまりに小さく退屈。 香港と違って中国本土が多すぎ。 ゴミ箱はあふれて不潔。 よく香港人はSARSの影響を話すが「あれから清潔になった」 そのせいもあるだろうか。 街なかよりもディズニーが不潔。

2011年7月17日日曜日

充電器

せっかくの機会にカメラの電池が切れた。
リコーのGRは単四電池2本で数十枚撮れるので便利だった。同じメーカーのカメラでも互換性がないのが腹立たしい。
スマーフォンもiPadもすぐに電池がなくなる。
EVの普及に障害になるのは充電時間の長さだろう。
部屋には充電器とACアダプターだらけになり、整理するのも大変だ。

とにかく電池こそもっとも進化のない部位だろう。

写真はミッドタウンレジデンスの中層階から。

2011年7月10日日曜日

そろそろ引越したくなって

明け方、寝苦しい。
重い、息が苦しい、目が覚めると、
なぜか胸に30年前に飼ってた猫がいる。
どけようとすると爪を起てながら寝たふりしている。
気がつくとiPadだった。

昨日近くの物件を観に行った。
さすがに震災の影響か、賃料が驚くほど安くなっている。
東京ミッドタウンクリニックによく行くので、またミッドタウンレジデンスも安くなっていいのだが、
とりわけ100m2越えるとバブル期の半値に近い。高層階ほど値引き率は大きい。

先々月に八王子でマンションを買いましたが、府中を越えると急に安くなる。八王子なら車を買うような値段になる。

都心集中と所得格差が激しくなっている。

正面が東京オペラシティ。左がパークタワー。

2011年7月3日日曜日

仙酔島

福山に感謝グループという米や酒の問屋があり、最近は観光とか介護もやっている。
瀬戸内海に面した鞆の浦と渡し船で5分の仙酔島にホテルや旅館がある。
http://www.tomonoura.co.jp/shuku.html

そこに人生が変わる宿とか国民宿舎がある。 その人生が変わる宿というのが明治天皇や平成天皇が皇太子時代に訪れたというのだが。。それにしては昭和の匂いのするありがちな旅館にすぎず、温泉もでないし豪華ともいえない。

この社長の講演もあったが、いきなり「私は40年前に地球に遊びに来た」というかなりぶっ飛んだ人。 その割にアイデアマンで、買収してほとんど改装もしてないだろうが、露天風呂は海水を沸かしてアトピーに効く、床下で薪を炊いたオンドル式のサウナを交互に何度か、仕上げは海岸に降りて海につかる。 効能だけ巧みな表示と、元酒屋や米屋の従業員に女将や料理人をやらせている。旅館の素人だけに完全に洗脳されている。 銀行に案内されて「ここはパワースポットだ。龍が何頭も見えたので五分で買収を決めた」そうです。
ここは無人島で深夜のスタッフも空いた客室で仮眠している。 とにかくカネのかからない経営で、星野リゾートでも再建に失敗した旅館やホテルも立て直したという。

対岸の鞆の浦は宮崎駿が「崖の上のポニョ」で何ヶ月か泊まった借家がある。坂本龍馬由来の地だそうで、「ここは瀬戸内海でもっとも綺麗な海水でここの自然の塩は・・」

部屋の窓からは小島の並んだ瀬戸内海が見渡せ、温暖で環境はいいところ。 無人島で宿泊客しかいないから散歩しても安全だ。

これで客室がもう少し広くて、設備が新しければいうことないのだが。

2011年6月14日火曜日

「真夏の方程式」

東野圭吾の最新作。 ガリレオ長編の三作目だったか。

ネタバレで言うとトリプルチーズハンバーガーです。
今の草食系(性欲もそうですが食欲はもっとそう)な私はそんな恐ろしいモノは食べたこともないですが。 ただしミステリとしては淡泊。

読んで損はないし、引き込まれることもないけど読みやすいので二時間もあれば読める。

2011年6月11日土曜日

就活セミナー大阪で

 というか前日に古い知り合いと合うのもあって・・
で、木曜に大阪泊でセントレジスに。 いいホテルです。
 立地の割に目立たない、リッツのような過剰でないロビーの接客、なによりも客室が新しい。水回りもベッドでの照明も最高です。 でも空調は私には過剰すぎ。
 二度無理を言いました。近くにアンドロイドの充電器売っている店ない? 翌朝、カミソリ売ってる近所のお店は? どちらも2分以内にノックがありました。
 こういう押し付けがましくないインバウンドな接客はすばらしい。

 関西弁が嫌いな人は大阪のこういうホテルに泊まるといい。 関西弁が好きな人は東京のハイアットかリッツに泊まるといい。 あたりまえですね。

2011年6月8日水曜日

空調と自律神経

 ある港区のレジデンスに住み始めて、サービス・アパートメントで家具も家電もついていて、週二回清掃もしてくれる。着替えだけでその日から住める。電気もガスも水道代も込みで朝食無料のラウンジもある。 ま、その分家賃も高いだけだが。
 玄関のない土足だし、ベッドが短い脚では不便なほど高い。ハゲタカ用の数ヶ月を前提としたレジデンス。
 一番影響されたのが寝具だろうか。羽毛布団だけ。夏も冬も変わらない。
 夏は薄めの掛ふとん、冬は羊毛の敷きふとんに厚い掛ふとんと毛布だと思っていたが、そういえば高級ホテルと同じ。 空調と換気と室内の密閉があれば年中同じ生活ができる。
 北海道の人に聞くと東京の冬は寒い。密閉度の高い住宅で暖房が充実していれば冬でもTシャツだそう。 省電力かどうか今の時期には微妙でしょうが。

 レジデンスの空調はいいのですが・・

 住んでいる人の体温調整がダメだと意味ないです。 体調のせいか今の時期なのか、
最近はよく布団の中でも背中が震えたり、夜中に汗をかくことが。

 健康な部屋に健康な身体が・・・精神はいつでも不健康ですが。

2011年6月1日水曜日

泡坂 妻夫「曾我佳城」シリーズの映画権

故・泡坂 妻夫は推理小説作家でマジシャンでもある。本名は厚川 昌男で筆名はそのアナグラム。

 私が応援している「浅草堂酔夢譚」の荻野欣士郎監督からの依頼でその家族と接触していました。 生前に映画化権を頂いたそうですが、二年前に逝去され、口頭だけなので、念のためご遺族の確認をしたいためです。自宅にはどうしても連絡が取れないとのこと。

 もう退会した東京アマチュアマジシャンズクラブという日本最古のマジック団体の知人に照会をお願しました。 彼は みかめくらふと というマジック道具を製造していた故・三瓶社長の金属製品を作っていた本業は照明器具メーカーの社長です。
 同じクラブで私の自宅パーティにも来てもらったことのある帝京大学病院の小児科の医師に問い合せてくれました。泡坂 妻夫氏が最期だった病院で、以前から家族ぐるみの付き合いだそうで、泡坂先生と奥さんとも娘さんとも知り合いでした。

 泡坂先生のすぐ後に、奥さんも倒れ今も入院しているそうです。 娘さんが奥さんの携帯もお持ちらしく、それを荻野監督に伝えました。

 ここ一ヶ月近く何度か電話したようですがつながらなかったと何度か報告もらいました。 それはそうですね、二年近く前に意識不明の母の携帯です。

 ところが!! 今日ようやく留守番になったと監督からメールがありました。 そして!! それから数10分後に返答があったそうです。

 荻野監督からのメール 「奇術探偵 曾我佳城」の映画化権は僕がもっていることで確認をしてもらいました・・・」

 まるでミステリのようなマジックのような。 

 その照明器具のメーカー社長は私と同年齢で、もともとは6年前私が六本木ヒルズレジデンスC棟(堀江氏とか村上ファンドとか、元ピーチ・ジョン野口氏はB棟)AとDは別で、BとCは共通のフロントで、そこのドアマンが私がマジック好きなのを聞いて、彼の近所のメーカー社長を紹介してくれた。

 縁というのは不思議なもの・・・いや、私は星座も血液型も運命も信じたことがないです。 先週末と日曜と今日、そのC棟の頃の彼女からひさしぶりに昼食を誘われ、半年前からの途絶えてた検査技師を目指す女子大生からメルアド変更したとか、で今日は・・・どれも全ては数学的な確率です。

 ミステリとかマジックとかパズルの好きな人が、考えることは一つだけです。

2011年5月22日日曜日

マジックウォンド

スイッチのないリモコンで多少のコツは必要だが遊べます。
kymera magic wand
 ユナイテッドの機内誌にあったのですが直接注文しました。
 魔法の杖を振る方向とか回転でAV機器を赤外線で操作できる。気に入って寝室用と居間用にも追加までも。
 BOSEとビエラは問題ないが、DENONはなぜかうまくいかない。。


「凋落 木村剛と大島健伸」高橋 篤史
 懐かしさも感じられる内容。まさに数年前の金融バブルの時代。当時は私の会社と合弁もあった携帯コンテンツで時価総額500億円あったITが日本振興銀行の傘下になるとは信じられない。のんびり朝まで読書してられる境遇に感謝。


「タワーリング」福田和代
これの時代背景も似ている。六本木ヒルズ森タワーに似た高層ビルでのビルジャック。 
 小説では上層階がレジデンス棟になっているとか設定を変えているが、セキュリティとか防災センターなどはよく取材している。よく森ビルがそこまで応じたものだ。ビルオーナーの微妙かも知れない部分もあるだけに。

 どこかグリコ森永事件からの「レディ・ ジョーカー」高村薫 を連想する、それぞれ訳ありの半シロウトの犯罪者チーム。 主犯はもっと・・だがその設定は少しキツイかな。

 昨日は堀江貴文氏の収監が確定したそうです。 私は訴訟準備をしているときにライブドア事件が起こり、「ハシゴを外された」の逆のような立場でうやむやに。何の感想もない。

 数年前から時代が変わってしまったようです。 まじめにのんびり暮らすのがいいですね。



2011年5月19日木曜日

俺俺

星野智幸「俺俺」新潮社

 大江健三郎賞でさきほど読んだ。書評でもずいぶん賛辞されている。

 主人公が気まぐれに 俺俺詐欺をすると、被害者「母」は主人公を息子と思い込む。
ところが主人公が実家に帰ると、母は怒鳴りはじめ奥から「俺」そっくりな男が出てきて「またか」とつぶやく。アパートに帰ると「母」が来て世話をやく。 実家の「俺」とその知り合いで学生の「俺」と三人で飲み明かすと「俺」同士で気が合い遠慮もなく快適だ。

 ここまでとてもアイデアもいいし話の流れも惹かれる。安部公房とか筒井康隆を足したような進行。 ここまでが1/3で不条理な展開だが読みやすい文章でもある。

 ところが中盤も後半もこのまま続く。  まるで富士急ハイランドのジェットコースターのように、同じようなカーブとダウンの「品質」の繰り返し。もういい降ろしてくれ。  ディズニーシーの「地底旅行」はメリハリがある設計で、もう一度乗りたくなる。あの逆。

 この小説には誰でも、現代社会の・・・という規定しやすそう。 アイデンティティの危機、自己不安、全体主義への誘引とか。。
 さらにここでは、オレオレ詐欺、マクド、家電屋の販売員、地方自治体の窓口、税理士とか、単純労働者以上知能職以下が多い。

 設定のアイデアにあふれ、文章に乱れもないし読みやすい、でも驚きも意外性も感動もない。図書館で借りる本としてはお薦めです。

2011年5月3日火曜日

一年半のストーカー

「 秋葉原耳かき小町殺人事件 」ワニブックスPLUS新書 吉村 達也
 
・殺害犯人     吉川こと林貢二(千葉市美浜区幸町2丁目)41歳会社員
・被害者 まりなこと江尻美保と祖母(港区新橋)21歳
・山本耳かき店  http://www.yamamotomimikaki.com/

2007/12/25 秋葉原山下耳かき店面接。まりなになる
2008/03/05 まりなブログを始める(林が通い始める)
2008/06/08 加藤智大による無差別殺人事件(林が常連客に)
2008/11/00 まりなが新宿店への応援にも林が同行しはじめる
2009/04/05 林を出禁にする
2009/08/03 林がまりなと祖母を殺害
2010/11/01 東京地裁で無期懲役

 吉村達也は200冊以上というすごく多作な推理作家でマジックにも趣味がある。ミステリは何冊か読んだが多作なほど悪くはない。どことなく元マスコミらしい作風です。

 この本は山下耳かき店秋葉原本店公認のまりなのブログ(著者が事件後すぐ保存)と産経新聞の法廷ライブWEBで構成。 店には見学してるようだが直接の取材はない。なので犯人像がよく見えてこない。 偏見のあるこんな写真ぐらい。
http://2009.itainews.com/archives/2009/08/post-1099.html
http://jiken.is-mine.net/MimikakiSatujin/0.html

 林は最初は優良客だった。ただし、まりな しか指名しない。 ブログへの客コメントへのまりなの返答に、林にだけ・・ニャ。とかを付けているのからどうも林は勘違いモードに入ったらしい。p69
 しかしまりなはその頃からすでに林を嫌っていた。 同僚メイドの検事への証言「いいこと悪いことを話しても、いいことしか聞かない。困った人だと言ってました」p74

 この時期は、嫌いながらも上客だけに、ついつい下の名前を教えp128 メールを教えp134 だいたいの住所を話してしまうp208  林はますます勘違い「オレは他の常連とは違う」が激しくなる。

 土日8時間も予約して「耳かき」してもらうなど、入り浸りの異常な来店頻度と滞在時間で、彼女にさまざまな高額なプレゼントを贈り、それにともない増長して、店内で大声を出しp142、手を握ろうとしp164、同伴や店外飲食を誘いだすp186。  彼女が遠い他店での応援にまでついて行き始める。もはや林の生活も変わり経済的にもおかしくなっただろう。

 ---林貢二の脳内回路には、現実の出来事をすべて自分にとって都合のいいプログラムが構築されていたのかもしれない。嘘をついているという認識がないままに、現実と理想的な仮想世界の区別が自分でもつかなくなっている脳--- p190 


 この店の店長は自分では出禁宣言していない。 まりな本人の「もう来ないでください」 「無理です」 だけではストーカーには通じない。

 ---客に対する出入禁止は、店長から正式に通告するもので・・・店長責任で明確に告げるべきだった--- p196
 

 その後で自己中心的に、林は謝罪と和解もどきのメールを何通か送り、それが効果ないとなると、出勤途中で出待ちをし、尾行して自宅をつきとめる。 そしてナイフ2本とハンマーを持って祖母と本人を殺害した。

 著者の、前半の異常についての部分と 後半での ---恋愛感情でなく人形への愛着だ --- との結論は、著者の結尾での主張の ---裁判官や検察官の偏見だ--- よりもさらに間違っている。 著者は私と同年代で、林よりも一回り以上の年上だからおそらく「年齢も倍の男がまさか」が間違いだ。 反論してください。


 死刑でなくてよかったと思う。 江尻美保さんの生きた歳月以上に監獄で苦痛と後悔をしてくれ。



---は著者の感想を引用したもの。「 」は裁判上の証言の引用。( )は私の感想。

2011年4月23日土曜日

ラスベガス

 2007年から4年目のラスベガス。
 経営セミナーの旅行でAmazonに買収された靴の通販Zappos視察の後の一晩だけだが、ショーの予約をしてもらった。

 7時  ビリーブ  クリス・エンジェル(Luxor)
 22時 デヴィッド・カッパーフィールド(MGMグランド)

 (一晩だけなら逆順で、19:30カッパーフィールドのミート&グリート、21:30クリス・エンジェルがいいのだが、移動時間に不安があるので)

 期待のビリーブですが、どこがどう変更したのか、宣材のようなダンスもなくて、前座のように四人の道化が冗談マジックを繰り返しで、クリス・エンジェルが登場。 あとは四人の道化とヒロインと主役マジシャンだけの、退屈なマジックショー。

 人体交換(箱の上の美女と箱内の拘束されたマジシャンが瞬時に入れ替わる)中盤はこのヴァリエーションが三回続く。 クリス・エンジェルらしいのが逆さまに吊るされ拘束衣のまま客席中央まできて足首の綱がほどければ間違いなく重症な状況から脱出する。技術はともかく体力的に若くないと難しいだろうが、カッパーフィールドが屋外での演技を、ホテルとの契約で一日2回、週5日で演技することこそマジックですね。

 あと客席の半ばなのに頬に熱を感じるほどの火炎がステージ中央に立ち上ったり、消失して客席から出現したマジシャンがターザンのように舞台に戻るあたりは、とてもクリス・エンジェルらしい。

 でもトークやジョークが多すぎで、マジック好きだった子供時代や少年時代の写真を延々と露出すればするほど、神秘性はうせ、アイドル暴露の写真週刊誌を舞台で披露する神経がわからない。「私はどこにでもある子供の頃にマジック道具を親に買ってもらって大好きになりました」で終わり。

 どこがラスベガスで、どこがクリス・エンジェルで、どこがシルク・ドゥ・ソレイユなのか? (どこがローマで、どこが神聖で、どこが帝国なのか?  のもじりです)

 比べるとデビッド・カッパーフィールドは演歌の大御所のようです。 請求した金額は価値としてきっちり交換する姿勢がある。 プライドはあっても高慢はない。
 3年前の東京講演とほとんど同じ。 今回は幸運にも最前席で左端のテーブル席で、これが19時半ならミート&グリートだったのが残念ですが、移動を考えると仕方がない。 おかげで祖父が待望したリンカーン出現とかの動作が見える。

 嘘でもいい、というか顧客が嘘を求めているのがマジックですから。 今年のクリス・エンジェルのようなライトグレーはいらない。 私は真っ黒な嘘が見たい。

2011年4月3日日曜日

今邑彩

 先週から先ほどまで女流ミステリ作家の今邑彩を読んでいた。アマゾンか書店で手に入る新品の文庫本は全部読んだ。
 長編でも短編でもムラのない作家で、宮部みゆきやクリスティや若竹七海などより安定してる。 ただし結構ブラックな部分があり一般受けしにくいかも。

(以下はwikiからのコピペですが、この順序は読んだ順です。正確に言うと、後半の短編集まじりのあたりは必ずしも読んだ順そのままではないけど。 どれもいいと思います。もしこの順序で読んでもらって途中でダメならやめてもいいと思います。 たまたまだけどいい順序かも)


ルームメイト(1997年8月 カッパノベルス / 2006年4月 中公文庫)

i―鏡に消えた殺人者(1990年11月 光文社カッパノベルス / 1994年2月 光文社文庫)

そして誰もいなくなる(1993年8月 カッパノベルス / 1996年11月 中公文庫 / 2010年4月 中公文庫)

七人の中にいる(1994年9月 カッパノベルス / 1998年12月 中公文庫 / 2010年9月 中公文庫)

少女Aの殺人(1995年1月 角川ノベルス / 2010年7月 中公文庫)

よもつひらさか(1999年5月 集英社 / 2002年9月 集英社文庫)

「裏窓」殺人事件―tの密室(1991年10月 カッパノベルス / 1995年2月 光文社文庫)

いつもの朝に(2006年3月 集英社 / 2009年3月 集英社文庫)

つきまとわれて(1996年9月 中央公論社 / 2006年2月 中公文庫)

鬼(2008年2月 集英社)


 この1.5週間ほど、同じ時期に聞いてたのは aikoまとめⅠとⅡ 、ベストとしてはそれほどリミックスもないしボーナストラックもあまりない。 まあ”mix juice”ぐらいだがこれもライブでさんざん聞いてる。
 初回限定版だが最近は少し下がっているが3月初のヤフオクあたりの転売めあては倍した。
 デビューした頃は大阪本社の最後の頃でFM802でよくオフィスで流して聞いていた。こちらで言えばもっとカジュアルなJ-WAVEのノリだが、東京に移転して困ったのがこの局の放送が聞けなくなったことだった。

(ちょっとだけaikoが好きなら、どんなアルバムより aikoまとめ普通版のⅡ だけがいいと思います)
   私と一緒にライブに行って退職した君がaikoまとめⅠも聞いてもらえたら、なんかうれしい。

2011年3月26日土曜日

週末読書

 高血圧の割に人生で数回貧血になったことがある。 なぜか今月は二回貧血になってしまった。
 地震のあと会議室で寝ていて起きようとしたら目眩がして後頭部を打って出血した。 先週にメールを打っていて机から立とうとして視界が暗くなって机の角で肋骨を打った。
 どうも動くのも怖くて寝てたのだが、暇なので本を読んでいた。 iPadとAmazonのおかげで寝たまま注文できる。
 ビジネス書を除いてよかったのが・・
 貴志祐介「ダークゾーン」  SFホラーで、主人公である将棋セミプロの大学生が気がつくと、赤軍の王将にさせられ、17人の友人らが飛車や角や歩のような役割の怪物になっている。 場所はどこか異空間にある軍艦島が盤で、ライバルの青軍の王将ら18匹の怪物と戦う運命にあるらしい。 名人戦のように先に四勝した方が勝ちだが、でも勝負のあとどうなるかも分からないまま死闘する。 ロープレの団体戦のような狂った話なのだが、いつのまにか集中してしまう。

 東野圭吾「麒麟の翼」 日本橋署の加賀刑事の「新参者」の続編だが、オムニバス形式でなく長編で読みやすい。 
 貴志祐介にしても安定した作風というか悪く言うとパターン化した職人作で、楽しめるが古い読者には驚きはない。 あまり読んでない人にはお薦めです。
 ネタバレでもないのだが、両書とも、容疑者が警察から逃げようとして交通事故にあって瀕死の重傷で意識不明になるという共通の部分がある。まったくの偶然だが。

 李永鐘「後継者 金正恩」 これはここ10年の北朝鮮ものでも最も新たな情報の多い緻密でよく調査された本ではないだろうか。 「金正日の料理人」に並ぶ名著だ。寿司職人・藤本健二氏は勇気あるメモと正直な筆致によるもので比較するものではないだろうが。

 ラ・トゥール代官山のモデルルーム。



はい、どれもこれもあまりにマイナーな人生ですね。

2011年3月21日月曜日

地震

 22階なので余震はよく揺れる。大きな船のようで壁がきしむ。熟眠できないのか眼の端で動いたように見える、チャイムや電話が鳴ったような空耳、背中で揺れているような錯覚がする。

 会社は設備も社員も問題ない。さすがに販促系の案件の先送りはあるが、リーマンショック時に比べても大型案件の稟議が滞っている気配はない。 うちは外資系とか大企業クライアントが多いので法人営業は先週、来週は受身でしかない。それで勉強会とか有給休暇を取るいい機会かな。
 計画停電でも都庁周辺だけにない。 心配なのはIDC、同じ都心のKDDIのセンターで、数時間の停電なら自家発電ができる。
 困るのがみずほ銀行でメインなのだ。25日が給与でPC振込みができる前のメイン三菱東京UFJから振込み、同じく25日の東京オペラシィ家賃は地銀から振込む。月末は様子見だが、このタイミングはどんなものか。 
 
節電は寝ているのが一番。

(翌々日の銀座)


2011年3月5日土曜日

銀座でお買い物

 私は前職で天安門事件ころにNYやフロリダやLAやシスコに旅行していた時に、トイレでホイヤーの腕時計バンドがなぜか切れて、ころがった。出るともうどこにもなくなっていた。 

 それ以来腕時計はしてない。 まだケータイのない時代に時間も分からずにどうやって生活していかのかのだろうか。 カルチュアコンビニエンスクラブの社長室長で睡眠時間以外は内勤で会社にいたので、時間なんて必要なかったのかも知れない。

 先日BMWのサイトでMスポーツの時計を見て急に欲しくなった。 世界限定1000着というMのラム革のジャケットも入手困難と聞くと物欲が高まる。
 前に書いた富士フィルムのX100も。これは発売日の前日の昨日手に入れた。 でも付属の吊革はあまりにつまらない。 どうせライカのX1の追従だけに、でも機能はさすがに日本製ですばらしいのだが、じゃ組み合わせよう。とライカ銀座の直営に。

 ついでにライトアップショッピングクラブで靴を。 さらにキャンディフルーツフルーツ☆ストロベリィに行くと常連客で歯科院しているJさんがいた。

 そこからアメ横の軍事オタクのつどう中田商店に。

そうも体調がよくなると物欲が高まる。お金を使い過ぎたようだ。



2011年2月27日日曜日

究極のストーカー

古い話で、少し迷いましたが、ストーカーは私にとっては一種の天職かな。類は類を呼ぶ、朱に交われば・・のような話を。

いままで私に関わりのなる何人かのストーカーの話をしました。詳しくはmixiで。

1. は、かつて一緒にいた彼女です。来月卒業で内定を祈ってるけど。一年生の時から二年生三年生に一緒に住んでいただけに痛かった。円満に別れたのによく分からないメールが来るのは憂鬱になる。一人っ子でわがままだけど可愛いコだったのですが。

2. 私が別に経営していた秋葉原の店の元常連客で、その女性店長に粘着した中年ストーカー。 自称イタリアン料理人で本人いわく精神を病んで通院している。奥さんは保険営業で、お嬢さんはたぶん高校一年生。秋葉原の店に中学生の頃に連れてきたこともあり私も二回会ったことももあります。すごく熱心なお客でしたが、その異常な言動で、スタッフとか常連客から激しい陳情があって私が電話で出入禁止にしました。それを逆恨みして一年以上に渡ってネットとかで攻撃してきました。店の常連客とかの協力で最近は収まりそうです。

3. 法人ストーカーです。 名前を言えば企業家なら誰でも知っている会社の会長。 そこと提携している外資系企業と私の会社のしがらみもなくなったので公表してもいいのですが、武士の情けで今日は押さえておきます。

4. あるプロ野球とか政府系の特殊団体のキャスターをしている声優の話はしました。元芸能事務所のマネージャーの粘着も数け月は消えたのですが今月からまた何か言ってきてるようですが、これは問題ないでしょう。

 ついでと言ってははなんですが、今まで誰にも話してないストーカーの話をします。

5. 六本木ヒルズに住んでいた6年ほど前の頃です。 撮影会のモデルとかしている女性と一緒でした。 北関東の出身で実家は四代目の建設会社の娘でした。

 就活において学歴フィルター(やはり高学歴ほど能力あるという意味)があるように、特に地方で社長を何代が続けると美人の奥さんが嫁ぐようになり、産まれた娘はきれいになる・・のかも知れない。

 私の誕生日に会って食事した。その時彼女は「実は」と。衝撃的な話だった。

 実家の隣の駅に出雲大社の分社があって、彼女は短大のときにアルバイトで巫女をしていた。そこで神主の一人だった30代の男と知り合って彼女になった。その後で知ったことだが、彼は1992年の紀元節つまり02/11に自民党本部に押し入って籠城した右翼。刑務所に服役して釈放されてから彼女の隣駅の神社の寮に。18歳の彼女は神職衣装など徹夜で洗濯させられたり酒を飲んでは暴力を振るわれたりして逃げた。

 ところが粘着な神主は街頭宣伝車で、実家とかバイト先の喫茶店とか短大まで押し寄せてはスピーカーで怒鳴る。まさに最悪のストーカーだ。 私の可愛いストーカーたちもここまではできないだろうね。

 その右翼業界では有名な出雲大社の神主は、相原という。 彼は2009年9月6日に東北自動車道で交通事故で死んだ。 個人情報保護法の定義では「特定できる生きた個人」をいう。相原は個人情報ではない。

 その後で彼女とはいろいろあったが、これは個人情報なので書けない。
 あの私の誕生日に彼女は何を思って打ち明けたのか分からないが、あれ以来、私は右翼も暴力団も怖くなくなった。



2011年2月15日火曜日

買い物

 体調がいいと買い物意欲も高まる。 去年の秋は胃腸が悪く、寢ったりきりだけに通販もせず、口座に貯まる。
 自己保存能力に警報がなると、生殖能力もうせて、たまにメール来ても適当応答で関係うまくいかなくなった。

 年末から買い物とか旅行意欲湧いてきたのだが。 本当は今週は西海岸でGoogle, FaceBook,Zapposなどの視察のはずだったが 「Googleで全社的な緊急会議が決まり見学は無理になった」で中止。

 先月に日本仕様車が発表になったAudi A8の展示会と試乗会がグランドハイアットであった。Audi は、 BMWやメルセデスと比べて選択の幅が狭くて、グレード毎の金額の幅も少ない。それだけ選び易いのだが。2011年フルモデルだけに最新鋭の装備には目をみはる。 ギア数が多いほど偉いわけでもないがBMW7はまだ6速だし。

 この前にLeica X1を買ったが、やはり一年遅れで3月末に発売される富士フイルムFinePix X100
はいい。LeicaよりもLeicaらしい外観と機能。それでいて安い。

 どれもいいのだが、問題はやはり3月末で、この2社とも同じく3月末で私の会社のデータ管理契約が終了することかな。残念。 どちらも大企業に取られただけに元の戻ってもらうのは容易ではないだけに。 皮肉なものです。
 


 

2011年2月12日土曜日

玄関では眠らない!

 先週末に、酔っ払って、朝起きると玄関で。左肩を寝違えて。 痛い一週間だった。痛すぎる・・

 私は年齢のわりに肩がこらないのが密かな自慢でしたが、こるとかじゃなくて痛い。 指先までしびれる。 静電気のようなのが半時間後に定期的に発生する。 パソコンもまとまった文章は無理。メールはアンドロイドでだけ。こういう時にAmazonかDISCASは便利。

あれから一週間で何度かマッサージで少しまし。 やはり加齢ですね。

 本当は今日から西海岸の研修旅行でしたが、主たる訪問先のgoogle本社が、なんか「緊急会議が水曜日に発生して訪問不可に」って外資系はこれだから強引だ。twitter買収だけなら必要ないと思うのですが。
 
 で、どうでもいいけど来週は、ヒマな私はますます暇に。 
 何か前向きな企画を考えてみます。

2011年2月1日火曜日

百夜行

「白夜行」
新宿ピカデリー
堀北真希/東野圭吾

 貧しい戦後からバブル景気までの少女と少年の19年間を二時間半のフィルムに。 原作の小説とかTVドラマも観て、微妙だけど心を震わせるシーンがある。

 1. 時間  原作は1973年から1992年でも少し無理のある時代設定だが、映画では1980年から1999年に。若い監督なので後半を描くならこれしかない。
 2. 場所  原作は大阪南部だが映画では関東の下町らしい。 訛りのない話し方から。 特徴のない遠景。
 3. 人物  原作より分り易く、おかしな人が多い。キャスティングも演技もいいけど。

で、推測だが原作者東野圭吾はあまり演出に合意してないのでないかな。

 撮影技法、美術などは素晴らしい。 カネがかかっているだけでない感性がある。 映画技法の密かなアイデアとか、衣装や髪型やロケなども。 でも脇役の演技指導と編集はいまいち。

 主役の堀北真希は凄い。企画書や脚本だけでなく原作の小説を読んでいるのが分かる。WINKの相田翔子にも似てるけど、私が好きだったコにも似てる。
 時代考証でいいうと、あのスラムは関西の在日か特殊部落もありえる。少なくとも原作では。
ただ同和対策という政治によって、原作でもまして映画でもあの風景はその年代ではありえない。
 私が小学生の頃、転校して来て、すぐにイジメられていた男子や女子がいた。 私は今でもその名を覚えている。 探検のようにそういう貧しい転校生を尾行する遊びをしていた。 映画にあるような原野なんてなくて街しかなく、それが「僕達のアウトドア」だった。

 でも「僕達」から被害を受けた同級生は今・・ 

 私は父母とも公務員中流な生活を送っていたころ、地域が混在する小学校で、歯医者の娘とか和菓子屋の娘が知り合いで放課後で一緒だった。
 ごめんね。

 年俸でいえば今としてはどちらもどっちだが、あの時代では決定的だった。 私はいじめる側に安住していた。
 亮司が殺人も強姦も19年していた理由には否定的だが、気持ちは理解はできる。




2011年1月30日日曜日

ストーカー

去年からストーカー行為の相談事を受けることがある。
それより自分でも体験を。したわけじゃないけど。

直接的なストーカー被害はいくつかはmixiに書いたのだが、今夜は別の話を。
(mixiで書いたのは1.個人的な話と2.関与する女店長へ3.法人的な老ストーカーの話だったが)

今から書くのは別の最近の話です。
1.私が関与する店での先週はじまった女性従業員が元カレ(これは妄想でなく本人申告)から受けた話。この店では何回目だろうか。これはmixiが現場で、聞くうちに萎えた。
2.以前からのその店での頭のおかしい元客の勘違いな電話で、関係ないスタッフまで精神的に落ち込んでいること。(これは古い有名な妻子持ちの妄想患者)
3.先々週に、弁護士間の交渉が終わって終わらせた話。

 実は 4.先週には法人的な老ストーカーの噂(これが一番ひどい)を聞いたのだが、今は書けない。老舗企業の70代半ばの元社長。私は複数の証言と証拠を持っています、お互い「調査」しあいましょうね。あなたの晩節を磨いてあげます。

 つい感情的になってしまいました。いや今日の話は3.をするつもりだったのだが。。
ある以前に知り合った声優さんの話。 彼女は何年も前に地方から出てきて顔を歌もいいけど、東京ではそれで有名になるものでもない。そんな頃に私の自宅で深夜眠れなくて、「声優は知らないけど女優ならこんなのが参考になるんじゃない」と言って、DVDの「Wの悲劇」を二人で観た。

 女優志望の若い女性(薬師丸ひろ子)が事件に巻き込まれて、それでも主役を欲しさに醜聞の代理役になる。その記者会見のあと、辛い気持ちの恋人は薬師丸ひろ子のアパートの階段で待っていた。 まあ脚本としては、傷心で、でも信じられない彼はいつ帰るか分からない薬師丸ひろ子を待っているという設定。

 数年前のあの夜、それでも20年前の映画なのだが決定的に変わっていたのがストーカー行為だだ。 私を含めて失恋する男性はいくらでもいたが、ケータイもネットもなく、貧乏で若い人個人が車を所有することもなかった時代には、悶々としても何もできなかったのだろうね。 電話しても郵便を送っても父親が見るのだろうし。 脚本家も当然に「揺れる気持ちを押さえて恋人を信じていつ出張先から帰るか分からない薬師丸ひろ子をアパート下の階段で待つ熱愛の男」のつもりだったのだろう。
 が!その場面で声優志望の彼女は切れてしまった「これって!ありえない!こんな映画もういい!」彼女は以前にストーカー被害を受けていて何度も相談に乗ったつもりだが・・ 私は理解してなかった。
 それで深夜なのに彼女は帰ってしまいカノジョではなくなった。

 その後に彼女は俳優事務所に所属し、ブログを見てると(これって私もストーカーか)「いまレンタルでWの悲劇をみました」とあり「そうか」って メールしたり食事する関係に。

 ところが去年「困っているので」  彼女はプロ野球団の広報とか、ある政策を普及する公益法人のキャストになったが、以前の事務所マネージャーから、あいまいな契約書しかないため脅迫されているという。 芸能界はよく分からないね、これじゃダメだろうと思いつつ、相手の弁護士と交渉することになり、ようやく最近「これ以上対応する姿勢はないです」まあ全面解決かな。
 まあ相手のマネージャーが、声優に粘着しているストーカーだと分かったので負ける訳ないのだが。

 女の子にいつまでも粘着する男は哀しい。悲しい。惨め。醜い。寂しい。カッコ悪い。不憫。

そうだ自戒しないと。




 店に粘着して連中(複数になってしまった)勘違いしないように。一度ストーカー行為とか粘着すると二度と戻ったり、復活することはないんからね。

2011年1月29日土曜日

リッツ・カールトン

 半年ぶりに宿泊じゃないがレストランで、行ってみると改装されていた。
かっての洋食のフォーティファイブは手前がアメリカ風、奥がフランス料理に分割され、昨日行ったのはタワーズグリルという手前だけど、いつものスタッフが「福富さん、あれから改装しんですよ。今夜はアメリカンですかフレンチがいいですか」

 少なくとも名前と改装後に来てないことを把握していてくれている。 フロントのウェイトレスも注文のウェイターも。 (宿泊のフロントでなく。私は泊まったことないし)
 そう言えば顔見知りかも。 去年春の東京大学病院の人間ドックで看護婦(看護師というのは単に改正された法律用語にすぎないし差別用語でもない)から記憶力テストで褒められたのだが、半年ぶりの顔と姓なんて、もちろんそこまで自信はない。
 元スチュワーデス(同上)とか元ホテルマン(マンは全て男性を表す用語ではない。なんか話が変わったかも)を使っての研修ビジネスが最近多いが、納得させられる。

 ともかく誰がデザインしたのか、改装の構想は素晴らしい。 私の会社とか店とか自宅まで、何度か設計してくれたデザイナーを越えている。まあ予算が違うのだが当然だが。

 アメリカ料理はタワーズグリルというだけに、優遇して案内された(と思い込みたい)二人の席は、東京タワーを正面に、左手にスカイツリーが見える角の席。 天気がよくて湿度が少なく房総半島の先まで見える。

 料理もいいのでしょう。私は味覚に自信ない、でも最近は食の薄い私でも、対面でほぼ同じ量食べることは珍しい。飲むのは別だが。 接客もいいし、久しぶりに楽しめました。 
 
 今は会社に近い新宿だけど、やはり六本木それも東京ミッドタウンに帰りたくなった。

2011年1月25日火曜日

妄想本

 しばらく前から歴史SFものという小説のジャンルがある。 今まで読んだことないが週末に本屋でみかけた「大日本自衛軍」野島好夫というのがあった。
 2015年に気象も天変地異も多発し、南米、アフリカ、インドシナ半島、カザフ地方などで戦争か内紛があり、モンゴルにチンギス・ハーンが蘇り中国本土に侵攻し、ホワイトハウスが爆破され、中国共産党書記長が暗殺され、日本の自衛隊が自衛軍に改変されて海外派兵され・・

 そのうち何の落ちもひねりもなく終わる。。という、とんでも本を超えた妄想でしかない内容で。 筋は退屈だけど40分で一冊が読める文体はいい、だけで意味ないけど。これ、かなり脳内に異常があるようだが、兵器の仕様とか政治組織などは妙に細かく、おそらく正確なのだが、話に関係付けもないし、記憶が飛んでいる所もあり、、
ズゴコーン バキューン ゴゴォーーーーーーーッ 
とか劇画のような擬音が連発する。

 妄想を抱いた統合失調症患者の脳内風景が読み取れる。あれらの「困った人たち」の衝動とか言動とかを垣間見れうる「良書」なのかも。

このブログと関係ない話だが 「メンタリスト」でも少し見るだけでは気がつかない、狂気の脳は本人でも、軽い知り合いでも、なかなか気がつかない。 ストーカー行為の被害者とか家庭内暴力でなければ・・
 社会が成熟して激しい競争がなくなればなくなるほど陰湿な狂気が増えるのでしょうね。

2011年1月10日月曜日

予定のない三連休

 土曜はダレスバッグが欲しくなって、銀座ソニービルのライトアップ通販のショールームと鞄の老舗タニザワを往復する。 どちらもメーカーは同じだが、ライトアップは手縫いの焦げ茶で26万円、タニザワは黒の定番が10万円。 しかしどちらも大きすぎる。 ちょうどiPadが入る小型のダレスバッグもあったのだが。 老舗でもiPadケースがもうできているのですね。  結構歩いたけど何も買わず。 別の通販サイトでの黒革のiPadケースにする。 よく考えると私はビジネスバックはいらないのだし。

 日曜はライカX1を買いに伊勢丹メンズ館へ。 土曜は銀座ソニービル近くのライカ直営店にも行ったのだが、伊勢丹メンズ館にはオーストリッチ革がある。伊勢丹限定80台。 でも実物はあまり美しくも手触りもいまいち。 結局は暮れに発売のブラックを買う。 私は前からC-LUX3の白を愛用し、写りはともかく小型軽量なのでいつでも持ち歩ける。 このブログでもここ半年のスナップはこれ。 ただし2008年版のルミックスのOEMで日本製というかパナソニック製らしいムダな高機能というか動画とか撮影モードなど余計なものがある。
 ライカX1はコンパクト・デジタル・カメラとしてはドイツ製で、ライカらしい割り切りで、固定レンズで単焦点、あっけないほど機能が少ないのに、絞りとシャッタースピードは独立したダイヤルが上部に、一眼レフなみのAPS-Cと、所有欲をそそる。

 隣のピカデリーで「アイリス the last」を見る。 前に観た「第五共和国」からの連想で、この韓国の政治ドラマもDVDでつい見ていた。  韓国の安全企画部の傘下の秘密組織NSSという架空組織のTVドラマ。イ・ビョンホンとキム・テヒ(美しい)の不条理な恋愛をからめる政治アクション。
 DVDで全10枚20話の長丁場。さすがに中盤からだれる。しかし韓国のTV番組で北朝鮮をある程度客観視しているのは政治的民度の向上を示している。TVシリーズとしては「24」にも通じる演出とスケール。
 しかし映画版はただのダイジェスト版でしかない。 しかも編集が恣意的で映画しか見てない人はストーリーも分からないだろう。映画での新規性は最後の5分だけの「意外性」だが、今まで何度もドンデン返し繰り返し、それも第一話から続いてるだけに、もはや満腹感しかない。

 月曜日は寝室で大音量でブルーレイ観てたらサブウーファーから異音がする。 このAVアンプを購入したAVACに連絡する。ここは自宅の斜め隣のヒルトン地下で、購入時の担当者が15分後に来てくれた。 前にも別のサラウンドスピーカーも修理したのだが、過剰電圧でアンプに問題あるらしい。こういう時には安いだけで量販店とか通販で買うよりは、専門店で買うほうが安心だ。 「安物買いの・・銭を失う」か。 外車、ホームシアター、上級カメラ、高級家具などアフターフォロー必要な商品は販売員の顔の見える店で買うべきでしょうね。
 スピーカーの問題解決は週明けに持ち越しだけど、とにかく原因が特定されると精神的にいい。


2011年1月3日月曜日

サイコパス

 貴志 祐介「悪の教典」上下2巻で分厚いのだが読みやすい文体で時間はかからない。

一見さわやかで熱心な高校教師だが、だんだんと不可解な行動が。。 自己中心でネガティブな感情しかもたないサイコパスだった。 自分を守るために殺人を行い、それを目撃した生徒も殺す。 それに気がついた生徒も・・・最後は担当クラス全員を殺しはじめる。 というとんでもない展開がえんえんと続く。 サスペンスというよりロープレのような話。

 サイコパスは狂った精神病と違って、普段は常人にも見えるだけにもっと厄介だ。 おかしな言動を批判しても、自分勝手な理屈と意味不明の反論しか返ってない。誰もがだんだん異常性に気がついてくる。 攻撃的な割に小心で、攻撃を隠そうとますます攻撃的になる。


 貴志祐介のサイコパスと言えば「黒い家」で保険金詐欺から、犯人が意味のないストーカーに走る恐怖がある。 著者が元生保マンだけに内情が面白く、生保も損保も半分は詐欺だという。車の任意保険以外は必要ないと思う。 保険金も詐欺師に貢いでいるようなものだろう。 jもっと加入時の審査を厳格した商品を作れば保険料も安いし支払い時にスタッフの負担も少ないのでは。 
 
 映画版「黒い家」は森田芳光監督で大竹しのぶ主演の割に駄作で、演出が悪いのかキャスティングのせいか過剰な演技と本題に関係ない撮影手法や効果音で退屈だった。
 同じ映画でも「青の炎」は二宮和也の演技で余韻が残る。「硫黄島からの手紙」とか「流星の絆」も奥行きのある人物に成り切っている。


 「悪の教典」はこのミス2010でも一位になったのだが、去年はこれというミステリが不作だったせいか。

 貴志祐介はだいたい読んでいるし、大外れはないけど「黒い家」「青の炎」以外は「クリムゾンの迷宮」がお薦めかな。 そう言えばどれも色に関係してる。

 年末年始は帰省せずヒマなだけに連続TVとか小説をいくつかみました。 また書きます。